レビュー

 率直に述べると、著者の自伝、またはセルフドキュメンタリーとしては楽しめる。それは、本文のかなりが著者の経歴の披瀝に割かれていることに拠っているところが大きい。  そこでまず感じたことは、著者と自分と
ネタバレあり