特集

月の夜に待ってる

図書館で出会ったその人は、僕と同じ殺意を抱いた人でした。

緒川ゆい

BL 完結
2時間20分 (83,581文字)

207 1,315

あらすじ

双子の姉風花(ふうか)の横暴さのせいで孤独を強いられ育った月人(つきと)はある日、図書館で青年朔夜(さくや)と出会う。彼は月人が愛読している小説の作者だった。どこか自分と近いものを持つ彼に月人は恋心を

感想・レビュー 3

面白かったです!

風花や亡くなった婚約者の先生との関係がなければ出会うことのなかった二人なので、どうしても純粋にお互いへの気持ちだけで動けないもどかしさや、復讐を遂げたい恋人への思いなど…二人の心理描写が丁寧で切なくな
ネタバレあり
2件1件

人の心は愛を知って愛を得る

出だしから姉の風花の月人に対する態度の冷たさが描かれており、物語の仄暗さがひしひしと伝わってきました。 その後の図書館での朔夜との出会いをキッカケに少しずつ二人が話をするようになっていくのですが、朔夜
ネタバレあり
1件4件

心情描写が、あまりにも美しくて

 最初、半分だけ読みました。そこで、あ、このまま終わるのかな……なんて、思っていた私に飛び蹴りを入れたい。  後半部分に、この作品のすべてが詰まっているように思えました。表現技法、風景描写、細やかな
1件1件