『映写奇談』

 思い入れのある映画館が今日、その歴史に幕を降ろす――。

藤牧 明

4分 (2,158文字)

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あらすじ

 長い刻を、この映画館と共に歩んできた。    楽しい事、悲しい事、嬉しい事、怒れる事、色々な思い出がここには在る。    だけどお互い、寄る年波には勝てず、今日、長かったその歴史に幕を降ろすのだ――

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感想・レビュー 2

ノスタルジー

時代の波に押され、消えて行く物の切なさが、胸に突き刺さる。 『老兵は死なず。ただ消え去るのみ』 そんな言葉の情景が頭の中に浮かんでくる。 古き物は時代に取り残され、忘却の彼方へと押し込まれていくが、記
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まず、表紙がとても良いと思いました。80~90年代頃の、妖しさに溢れた探偵小説のような……。 もちろん、ジャンルにはヒューマンドラマとあるので、探偵小説ではありません。 自分は、昭和という景色を映像の
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