革命的新文学 リアルとパラレル
 恋、ゲーム、青春、SNS、科学、テロ、日常そして戦争etc. これが現代のリアルな「政治と文学」──既成のジャンルも表現も超越する、新しい挑戦とエネルギーにみちたエンターテインメント作品
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作品 17作品

小池正浩
 オンラインで、何らかの端末機で、モニター画面をとおして文字を追い情報を得、誰かの経験を体感するという、現代のありふれた行為それじたいに宿る呪縛にほかならないだろう、これはいわば。  われわれはいまや
 これは祈り、みたいなものだろうか。いいや、おそらくちがう。否、これが祈り、これこそが対象を欠いた切実な願いというものなのかもしれない。現代社会の無神論的世界、不在の神への信仰とその空虚感において。誰
小池正浩
 作品内で詳しく説明はされないがこの物語の深層には、ようするに設定の裏には、明確なルールのようなものが存在する。いわば条件である。その法則を読み解き、それに従って、主人公たちは運命に抗おうとするのだ。

神判

3時間10分 (113,602文字)
小池正浩
 〝希望の書〟と称されるひとつの黒曜石をめぐる物語。人知を超えた不可思議なパワーと、所有の権利と発動の条件にまつわる不可解なルールが、黒く光るその石の塊にはじつは秘められていた。いっしょに保存されてい
小池正浩
 今作はあえていうなら不条理小説とでもいうような、どこか不気味でシュールな感触がある。  冒頭から少しずつ小出しに、読む者に違和感をおぼえさせるようにストーリーはしずかに進行する。その違和が、ほんとう
小池正浩
 夫の死にまつわる悲惨さ悲劇性を、長々と説明したり描写したりするのではなく、たった一文にみごと集約してみせた。「骨が折れて所々が破れ、ボロボロになっていた」傘という写実的でありながらも、換喩でもあり暗
小池正浩
 主人公を冒険の旅へ導き、不器用な恋の夢を叶えてくれた「NY地下鉄トークン」は、もしかしたらそのあとも以前と変わらず大切にお守りにされているのかもしれない、たとえそれが「一回限り有効」であったのだとし