空音

読めることは読めるし、もとが良いのか面白いところもある。 ただ、この作品、原作へのリスペクトはあるのだろうか、というのがずっと疑問でした。 現代口語訳と言うことでギャルっぽい台詞を入れるというのは面白い試みだと思うし、もしかしたらここから古事記等に興味を持つ方もいるかもしれない。 だからこそ、読者を楽しませようとすることを取る代わりに、原作へのリスペクトがおろそかになっているような気がしました(これは別にギャル台詞だけの話ではなく)。原作の良さを広める、というよりは、原作を使って面白い物語を作ろうとしている印象。私自身、古典に詳しくはないのですが、物語を単に訳して少し言い換えているだけのように感じました。 あと、文章が一貫していないのは作者さんのこだわりでしょうか。話によって語り方を変えていて、どういう方向性を主軸としたいのかわかりませんでした。 古事記その他、原文を読んだことがないので私にできる評価はこの程度です。 良いか悪いか、私の知識では判別しようありませんでした。もうしわけありません。
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レビューと評価ありがとうございますm(__)m 言い訳がましいかもしれませんが、少しだけ弁明らしきものと質問をさせてくださいませ。 生ける古文に対する尊敬・尊重の念はしっかりと持っています。 内容の示す外郭的・本質的部分も、伝承的解釈や当時の社会的解釈に基づいて構成しています。 文章が一貫しないのは、一種のこだわりもありますが、 章区切りの為に引き続いて次の話を読むので、語り口を変えた方が「話が変わった」というのを自覚しやすいと考えた為です。 此方からお頼み申し上げておいて、お言葉を返すような訊き方になってしまうのですが、 最後に、空音さんの 「良いところを広めるのではな
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文章で上手く表現できずにすみません。 「単に訳して少し言い換えている」というのは、あまり行間に関する説明がされていないように感じたということでした。古典の世界は、たとえば一挙一動がその時代ならではの理由があります。私の尊敬する人いわく「古典はその世界を学べばなお面白い」。その世界での常識を踏まえた上で、古典を読むべきである、と。だからこそ、本文に書かれてはいないことがらの説明が為されていないように感じられました。 どうして彼(彼女)はそんなことをしたのだろう、その場所はどういう所なのだろう、という部分の補いが欲しかったという意味でした。
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