詠波-UTAHA-

リンチレビューイベント当選おめでとうございます! 公開分まで読了しましたので、レビューさせて頂きますね(^-^) まず、作品読んだ第一印象ですが、とても独特な味を持つ文章だなあと思いました。 作者独自の思考回路、世の中の捉え方は興味深く、大変楽しませて頂きました! それでは、作品全体について気づいたことを二つ書かせていただきます。 1、キャラクターの描写について 作品全体を通じて、作品に出てくるキャラクターさんたちはみんな特色があって魅力にあふれているのですけれども、主人公も含め、彼らの思考回路が共通しているように感じることが多かったです。 もちろん、みんな主語や語尾は違うのですけども、言葉選びが似ているのが気になりました。主人公の一人称であり、彼の独特の言い回しはこの作品の大きな魅力だとは思うのですけれども、独特の言い回しであるが故に、主人公の左右くん以外の人が使ってしまうとかえって違和感が出てしまうのではないかと思います。 例えば、p156の兎子猫のセリフに使われている「齟齬」という単語。高校生くらいの通常の日常会話ではまず使わない単語だと思いますが、元から独特の思考回路を持つ左右が使う分には、別に違和感はないと思います。 一方、兎子猫の言葉遣いや性格は軽い感じで描写されているように見受けられます。そのため、兎子猫のセリフとしては、この単語だけが浮いてしまっている気がします。 例をもうひとつ。p217の左右の平和主義関連のセリフと、p219の向さんの道標のセリフです。 まるで二人が同じ哲学を、心の深いところで共有しているような印象を受けました。もっと簡潔に言うと、まるで二人が同一人物かと思えるような思考回路をしているような気がしました。 人間はさまざまな生い立ちがあり、ひとつのことに対して十人十色の考え方をすると思います。全員が、左右のように世の中のものごとを深く分析しているとは限らないと思うのです。 逆に言えば、左右だけに詳細分析の思考回路をさせることで、左右のキャラクター、そして他のキャラの特徴をよりいっそう引き立てることができるのではないかと思います。 長くなったので、二つめはコメントにします(><)
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2、描写量について 最初に作品を読んだ第一印象で書いたことの繰り返しになりますが、作者様の考え方は普通とは違う視点が多くあり、得難い才能の片鱗を見せていただいたようでとても楽しませて頂きました。 作者様の頭の中にある面白いアイディアが100あるとすると、そのうちの90か、99くらい(作者様ご本人の実際の数値は違うかもですがw)見せてもらったような、伝えたいという熱意をとても感じました。 私は詩を書いておりますので、100のアイディアを10で、できれば5で表現する、ということを普段から目指しています。 そういう私だから思うことなのかもしれないので、以下の指摘は好みの問題だということを前置きし
お返事ありがとうございます♪ 申し訳ないなんてとんでもないですよΣ そういうイベントですから、お気になさらず(^^*) 事情説明の濃淡の例を、ということですので、僭越ながら私の作品を使って、ひとつお示ししたいと思います。 以前にレビューイベントで千古さんにもレビューを頂戴した、World Fragment ~手のひらの女神~/_novel_view?w=21934100からです。 私が千古さんの作品へのレビューに書いた「①丁寧に1から10まで一気に説明する方法」と「②セリフや状況で誘
(つづき) 次に、クリスタルの説明を②でしてみます。 これは、私が書いた本文の抜粋です。 >歯車がきちんと動作することを確認すると、アベルは押し下げた太いレバーのすぐ隣にある補助発動機のレバーを引き上げ、庭園の動力を完全に主駆動機に移行させた。  庭園の心臓部で、クリスタルのエネルギーが臨界に近付いていくのがわかる。  庭園の浮力が増すのを感じて、アベルはようやく一息ついた。 ここでは、読者にはクリスタルというものが庭園を空中に浮かせるほどのエネルギーがあるものなのかな?という程度の情報しか与えられません そこで例えば、私が書いた話の続きとして、空中庭園に新しく男のキャラクターを
(さらに続き) 最後に、戦闘描写と日常の描写の濃淡の使い分けですが、戦闘描写では主人公も読者も何が起きているかわからない状況にしておいて、事実のみ、それも、主人公が一瞬で判別できる事実のみにしぼって描写するという工夫をしても良いかもです。 例えば頭の中で考えていることは、戦闘中はあんまり詳しく書かないようにしたり。 「勘」で自然に体が動かしている描写をしたら、戦い慣れている感じも出せるかもしれません。 かくいう私も戦闘描写はまだ苦手で、スピード感には欠けています。 そんな私の例文でも構わなければ、後ほどまた書かせていただきます(^-^)/
丁寧なお返事を、どうもありがとうございました♪ 『虫食い描写』という技法として受け取って頂けたなら嬉しいです(^-^) この方法は乱用できない、重要なところ以外には使えない、とのご感想を頂きましたが、私はむしろ逆だと思っています。 さらに高度な技術の話にはなってしまいますが、虫食い情報を「重ねていく」んです。 さきほどのクリスタルの説明とアベルの性格のように、物、者の描写を重ねる。ぴったり重ねるわけではなくて、ずらしながら重ねていくイメージです。 エピソードのアクセントに見える情報(例えば小道具)が、同時に世界観の虫食い描写にもなるように、濃淡を変えて少しずつ。 見せ場でも、セリフや哲学
(つづき) 戦闘描写についてですが、私の言葉足らずで少々誤解を与えてしまいました。すみません。 左右くんが動くより考える人間で熱血漢でないことは、よく伝わっていると思います。 私が指摘したかったのは左右の言動ではなく、空や砂場崩の言動です。左右に戦闘とは何かを伝える立場であるはずの彼らが、戦闘に不慣れな左右と同じ思考回路を持っていることに違和感を覚えたのです。 左右の戦い方や思考回路を、空と砂場崩とはっきり書き分ければ、勘で動ける経験者との比較で左右が戦闘に不慣れであることを際立てさせることができるのではないかなと。 また、「(左右は)勝ちたいから戦う訳ではない戦闘ばかりでしたので冷めた
いえいえ、謝罪なんてとんでもないです! 偉そうなことをたくさん書きましたが、千古さんもご存知の通り、私も千古さんと同じく発展途上の書き手仲間です。 先日のレビューイベントでは私の作品に非常にためになるご指摘を頂戴しておりましたので、私にも何かできることがあればと思い、拙いなりに、一生懸命ご質問にお答えさせて頂きました(><) 何事も、言うは易し、と申します。 レビューで相手に指摘することと、実際その指摘内容を自分が完璧にこなせているかということは、必ずしもイコールではありません。 千古さんにレビューを書きながら、自分も反省しきりでした。 お互い、切磋琢磨して参りましょうね♪
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