弭田

これはわたしの悪い癖なのですが 詩に恋愛の要素が転がっていないものかと ついつい、なんとなく、探してしまいます そんな中で感じたことを申し上げますので 偏ったものになるかもしれません、ご了承ください さて わたしは[たわゝの実りが]いちばんすきです 実りを恋心のように考えると 男はそれを堂々とひけらかすけれど 女はそれをそっと隠して誰にも知らせずに こっそりと消化することをたのしんでいるかのような 言葉少なにしてこれほどイメージの膨らむものを お書きになることをとてもうらやましく思います もちろんほかの詩もそれぞれに感慨深く わたしがこのような詩を書けるようになるには あとどれほど経験が必要なのだろうと唸るばかり 身近な神様、みすぼらしい神様 今年もあなたと一緒にいられるというしあわせ 深く深まった梨への感情を通して この人といればこれほどに愛されるのかという期待 またさらにその期待を強くするかのようなひらがなの句 ほかにもまた別にいいものがあっても とにかくそれがすきというその主張に なんとなく、愛情深さを感じてなりません 今のわたしではこのようにしか捉えられませんが きっと何年かして、また考え方の幅が広がった時に この詩集を拝読したなら、また違うものが見えるでしょう 無限の可能性を秘めているおもしろい作品です すてきな詩集をありがとうございます
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すてきなレビューありがとうございます! ふふ、恋愛に結びつけるのって、かわいいですね(´∀`) “たわゝの実り”は、恋愛もそうですが、抽象的な概念として、粗野で、向こう見ずな男性と、繊細で、先を見据えた女性の相対する像を描きました。 “さるとかにの宴”は、多少、恋愛を意識して書いていますよ~(´∀`) いつも渋柿ばかりよこしてくるこのひとは、まるで猿蟹合戦の猿のようだなあと思うのですが、だけど猿と違って、その行為はいじわるからではなく、彼なりの不器用な生き方の表れだと知った時に、その不器用な一生を一緒に、背負ってしまおうと決意する、猿蟹合戦のかにのわたし。 まあ、自分もあまり人生経験豊
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