藤燈 夜夏

今週の始め頃、“トレス品の自作発言事件”が起こった事、はたしてどれくらいの人が知っているのだろうか。 ※超長文なので、本文+追記3個に分けます 1. 標記の件、藤燈は通りすがりで偶然知ってしまい、やりとりの全容を見てしまった。 問題の人物(以下、「Aさん」と呼ぶ)とは、藤燈もごくわずかだが接したことがあったからだ。 Aさんに対して、どういう印象を抱いていたかについては、ここでは述べない。 今回の事件の概要は、 「Aさんが、プロの漫画家の作品をトレス(=複写)したものを、自キャラ発言した。そして、とある絵師様(以下、「Bさん」と呼ぶ)がそれに気付き、Aさん本人に忠告をした。やりとりの結果、Aさんはクリエイター解除した」というものである。 本件に関しては、Bさん及びBさんのご友人達が、ちゃんと事態の真相を正しくとらえ、至極まっとうな発言をされているので、ある意味解決はしている。 傍観者の藤燈には、元々しゃしゃりでる余地は無い。 しかし事件勃発中は、本当に色々考えた。 コメント発信したくてしょうがなくて、ずっとモヤモヤしていた。 何故、名声だけを簡単に得ようとするんだろうか、それも、ごく軽率で稚拙な方法で、と。 だからまたこうして、コメント発信に到った。 1つの事例として読んで頂ければと思う。 →2.へつづく
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2. トレスは「複写」のことだから、「なんか似てね?」といったレベルのものよりは遥かに盗作の度合いが明らかではあるが、画像をそのまんま無断転載するような行為と比べると、追究は簡単ではないと思われる。 しかも今回は、完全なる複写ではなく、髪型や配色を変えたものだったそうだ。 “無断転載&自作発言事件”の時ですらすぐには動けなかった運営に「トレス品です」と通報しても、まず動かなかっただろう。 今回、仮に「通報」したとしても、ほとんど効力が無かったのではないかと思う。 “無断転載&自作発言事件”で思い知らされたが、現在のエブリスタが取り締まっているのは、明らかな版権物かR-18モノくらいで、それ以
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3. Aさんに対してのコメントで、Bさんは、「自分らしい、本当の自分の作品で、貴方を待つ人達の前に再び帰られる事を願っている」という言葉で締めくくっている。 とても素晴らしいと思った。 藤燈だったら、こんな温かい言葉は、とても投げかけられない。 AさんだけでなくBさんも言及していた通り、Aさんの作品の全てがトレスだったわけではない。 そしてAさんには、沢山のファンがいた。 だがAさんは、ファンや、イベント内でのお仲間、小説の読者、すべてを捨ててクリエ解除した。 さらによからぬ事が起こった。 自分が信じていたものの本性を知りたくなかったという心理、あるいはBさんの口調に対する思いがフィ
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4. 藤燈は、「逃げる」という言葉が好きではない。 自分のせいで引き起こした事柄に対して、自分で対処できない・責任を取れない、というだけのことなのに、その行為を美化した言葉が、「逃げる」、だと思う。 これは完全に個人的な所感になってしまうが、Aさんの発言からは、どうしても「自分がそんなにも悪い事をしたのか?」感が拭えなかった。 不快な物言いと感じられたら申し訳無いが、それでもありていに言うと、開き直りと自暴自棄に近いものを感じた。 Aさんは自分の非を認めてはいたけれど、“なんとかすれば言い逃れられる”という思いもどこかにあったのではないだろうか、と思ってしまう。 バレないだろうと思っていたの
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最近思うのは、無断転載にしろトレスからの自作発言にしろ、所詮は他人の創作物の上に乗っかっているので、供給元が断たれれば何も生み出すことができない、それに尽きるなぁということだったりします。 絵師と呼ばれる人たちも、みんな試行錯誤の上で階段を上ってきた人たちだから、二段飛びですら経験という一連の流れを断つ、つまり自分の進化の系譜を絶ってしまうということに背筋が薄ら寒く感じるのではなかろうかしら。 誰かと比べることはするけど、誰かの絵よりも人気の絵を描く=ちやほやされるのが目的ではなく、自分の思うように、納得できる絵を描くのが目的で、売れるかどうか、人気出るかどうかなんて結果でしかない。 たく
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今思うと、結構根深い話だったかも。 みんな人は何かに影響され生きている。私も今の絵柄ってアメリカの車広告とか、背景はJR北海道の特急車内誌の表紙の貼り絵が一番の影響なんですよね。背景は思い付かないとその人な作品が載っているサイトに見に行くことも多々あります。 問題は認めるか認めないかの話。認めたらまだ良いですし、それを機会に発展の道を見つければ良い。クリエイターってそうして自分を作っていくんだと思います。最も、『皆クリエイターはパクることから始める。だからこれはオリジナルなんだ』とは言い逃れは発展しない。そういう言い訳のうちの友達は信頼をなくした。認めないのは更に質が悪い、逃げは言語道断
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コメントありがとうございます☆ 仰る通り、今回の件は、かなりデリケートな問題ではあります。 イラストの歴史は、 良く言えば「学びとリスペクトと工夫と改良」、 悪く言えば「真似と模倣と良いとこ取りと二番煎じ」、 だと思っています。 何からも影響されていない絵を描く人などいない、と断言できるかもしれません。 「オリジナル」かどうかの線引きは、極めて難しいものです。 藤燈も、ただ単に「作風が似てる」レベルの話だったら、コメント発信はしませんでした。 今回は、トレス元と線が重なる(一致する)、との記述がありましたので、ちょっと看過できないと思いまして。 自分自身、「こういう角度を向いてい
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