甚平

山奥の村という異界
コミュニティのトピックから拝見いたしました。 都会育ちの主人公が人里離れた山村というちょっとした異界を訪れ、 そこで起こる常識外の出来事に愕然とする姿に面白みのある話でした。 話の筋はエンタメとしてわかりやすく、楽しめる内容で良いと感じました。 短い中でキャラを立たせようと努力している部分や、雰囲気を出そうと 良い意味で外連味を持たせている所も良かったと感じます。 オチに写真が使われるのも、雰囲気があって良かったかと思いました。 以下、文章に絞った個人的な感想ですので聞き流してください。 ●文章 丁寧に書こうとされているためだと思いますが、表現過多になる場面が多く 感じました。例として2Pを引用し、文字数を減らした改変をあげます。 2P:『~やがて少年は黄昏るのをやめ、席の上で正しい姿勢を取ると、肩に掛けてあった鞄のボタンを外し、手を入れ中身を漁る。取り出したのは1枚の書き切れで、クシャクシャにあちこちが曲がり、へこんでいる。』 改変:少年は、肩に掛けてあった鞄からクシャクシになった1枚の書き切れを取り出した。 文字数だけでいえば、改変後は半分以下となります。 文字数が増える原因として、意味の重複した表現や前後で繋がらない表現、 想像で補える部分を親切で書いてしまっているなどが考えられます。 ・意味の重複 2P:くねくね道の山道を、1台の古い田舎バスがカーブを繰り返しながら通り過ぎる。 →「道」と「山道」、「くねくね」と「カーブを繰り返しながら」で重複。   改変すると、くねくねとした山道を古びたバスが走っていく。 ・前後が繋がらない 2P『~まるで探偵のコスプレのような、都会に住む雰囲気~』 探偵のコスプレのような、と都会に住む雰囲気は繋がっておらず、 コスプレのような田舎にはそぐわない恰好、もしくは単に都会でしか見かけない恰好に変更が考えられる。 ・想像で補える部分 19P:口から唾液が混ざった嘔吐物を垂れ流す 口から吐くため唾液は混ざると想像できる。 これらの影響で、私は分かりづらく冗長な部分がでてきていると感じました。 楽しめる話の筋でしたので、読みやすく、またリアリティが加わっていけば、 もっと面白くなりそうと感じました。また新作を期待いたします。 あくまで個人の感想ですのでお気になさらず。 長文大変失礼いたしました。
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祠村にレビューを送って頂き感謝します(*^_^*) 甚平様の助言はごもっともなアドバイスだと思いました。 私もまだまだ精進しなくてはなりませんね(笑) これからは文章にはもっと注意を払うようにします。 私の作品をご覧になって頂きありがとうございました!
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