なぎの みや

死から生へ
一つの人気ジャンルとして確立している一方、既に凡そのアイディアは出尽くしてしまっていると言っても過言ではない、ゾンビモノの作品ですね。この難しい領域に秋月先生が踏み込まれていると聞いて、拝読致しました。 ゾンビが登場するストーリーと切っても切り離せない関係にあるのが、「死」。その為どうしても話が重くなるか、もしくはB級ホラーの様に開き直って「死」自体を軽いものにしてしまう。この二つがゾンビモノの主流だと思っていました。 しかし本作、冒頭からヒロインの翼ちゃんがゾンビになっているにも関わらず、お話の流れはいきなりラブコメ展開へ! これまでの常識を覆す様な構成に思えますが、生き生きとした(?)ゾンビちゃんに若干振り回され気味な主人公の松本くんは、ある意味ちょっとB級ホラーに出てくる気弱なのに最後まで生き残っちゃう主役の人っぽい(๑´ω`๑) 長編小説は冒頭で判断して読む読まないを決める人も少なくないとは思います。その点、本作は読者様の心(心臓かも)をガッチリ掴んで離さないと思いました。 では、ネタバレにならない程度にストーリーの感想を少々。 こんな天然で不死身な翼ちゃんですが、ある組織からその命(死んでるけど)を狙われます。その黒幕と関係する演出も大変巧妙で、まずはその手先が彼らに近付き、主人公達は翼ちゃんの身に危険が迫っている事に気付きます。そこから仲間を集め、装備を整え、その合間にちょっと恋しちゃったり遊んだり(*´艸`) 劇中何度もピンチが訪れるのですが、絶体絶命からの脱出がとにかくギリギリ、本当に絶妙です。毎日の更新で1ページずつ読まれておられた方は、もう一度連続して読み返すことをお勧めします。それくらい、バトル中の疾走感は見事の一言です。 先述の通り、ゾンビを扱うという事は「死」と向き合う事。つまり、「死」が訪れるまでの「生」とも向き合う事になるのでしょう。本作は何気なく過ごしている私達の「生」をもう一度見つめ直す、良いきっかけを与えてくれたような気がします。それは、ある登場人物の最後のセリフが物語る通り。「生」を追い求めたからこそ出たあの言葉に、個人的には最も心を打たれました。 本作は完結ですが、それぞれの今後がとっても気になってしまうお話。それくらいの余韻を残してくれる魅力的な登場人物達に出会えて、私は今本当に幸せです。 ありがとうございました♪
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みやちゃん! イラストを担当してくれ、一緒に連載を走ってくれてどうもありがとう~(*´▽`*) そして渾身のレビュー、本当にありがとう( ;∀;) とってもとっても嬉しいです。 実はみやちゃんがレビューでほめてくれた、冒頭、中盤の盛り上がり(バトル)、ラストの展開は、私が苦手とする部分であり、悩んだところでもあります。 だからがんばりを認めてもらえたような気がしてじーんとしました。 どうもありがとう!
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一花ちゃんこんばんは(^-^) こちらこそ、遅れ気味だったのに、見捨てずに使い続けてくれて本当にありがとう( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ ) うん、分かる。中盤って難しいよね。中だるみになりがちだもんね。今回の作品はは戦闘員がいないお話だったのに、読んでてずっと緊迫した空気が持続してたのは凄いと思ったよ。 ラストのあの人達のエピソードも、少し悲しいけど、僅かに救いが残るあの構成、私は好きだなぁ(´ー`*) そうそう、それでね。 一応カーテンコールしちゃったんだけど、あの二人+精魔1人(一匹?)ね。 ちょっとした1P漫画的な画像作ってみてもいい? 緑のあの子、アップが無いからね。あの子を中心に、作中とはち
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