希花 紀歩

全ページが濃くて心を揺さぶられ、映画を一本見終わった後のような余韻が残りました。
タイトルがとてもおしゃれで、なぜ『白』なのかがとても気になりました。個人的に『孤独』と言ったら『黒』とか『グレー』のイメージなので。最後にその意味がわかりました。 おばあちゃんに多額のお小遣いをもらい自由にしていいと言われたので、そのお金で思い出を作るのかと思ったらそうではありませんでした。 令基くんの10代ならではの葛藤や人として成長していく姿が描かれた1ページ1ページが濃かったです。とにかく純粋で痛いくらいに美しかった。夢と恋が一緒に育っていくのが本当に素敵だと思いました。 別れのシーンで想いがどうしようもなく溢れてしまったところ、そして秋の激情、生々しく巧みな描写に心が揺さぶられ読んでいて苦しく、そしてうらやましく思いました。 物語は秋で終わり、冬、どうなるのか、この先どうなるのかはわかりません。ミノリさんとの仲が終わってしまう可能性も、夢を諦めてしまう可能性もあります。 しかし読者としてはあの夏、令基くんの心が生んだ信念を信じ続けたいです。 素敵な作品をありがとうございました。
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ああ すっかり時が流れて その間に僕はどんどん荒波に飲まれ ここへ戻ってくることも叶わぬうちに異国の浜辺に漂着し干からび ゴミのように日々風まかせに舞い飛び まるで世界一周してきたようだ。 愛と熱情のしっかりこもった料理のように栄養豊富なレビューをいただきながら そのままにして ご馳走様も言わず走り去った子どものようなご無礼をお許し願いたいけれど 到底 許される事ではありません。 何となく思い出すのは 褒めていただき戸惑い 言葉を失い どう返信しようかと考えているうちにリアル生活の激動に流され忘れておりました。 希花さまに置かれましては深いご心労をおかけ致した事と存じます。 僕はいろいろなと
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