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短いながら素晴らしいディストピア作品
たまたま拝見し、興味が湧いて拝読いたしました。 MY ROADと呼ばれるAIが個人にとって最適な解を常に与え、その導きに従い続ければ幸せになる、という社会。その管理社会の中で敢えて推奨されない小説家の道に踏み出そうとする一人の女性の物語です。 MY ROADが小説家として成功することはありません、と主人公に断言し、主人公がその判断を覆してやる、と燃え上がるシーンでは、人間の魂の輝きを感じました。 未来に何があるか分からないという不安で覆いつくされているような世の中ですが、逆に分からないからこそ、それを切り開こうとする気概を持てるのかもしれません。 人間の心は難しいものですね。最適解が個人にとって最高の答えとは限らない、そう感じさせられました。 アニメPSYCHO-PASSのシビュラシステムを彷彿とさせる世界観がとても魅力的です。「心地よいディストピア」を体現した素晴らしい作品でした。
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とても丁寧なご感想、有難うございます。感激いたしました。 文章の奥底まで深く読み取って下さり、作品が昇華されたように思います。 いずれ職場の管理職がAIになり、学校の教師がAIになり…… 人々がAIに導かれる未来が来るのではないかと思います。 その時、その時代で生まれ育った人類は AIに逆らうという気すら起きないのではないか……とも思ったのですが 今の自分で素直に、反骨精神も交えて描いてみました。 あとはAIのいる日常風景を描きたく、生まれた作品でした。 「心地よいディストピア」のお言葉、光栄です。 今後の創作の糧になります。本当に有難うございました!
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