小池正浩

 大阪に住む方ならご存じだと、いや僕も長年わりと住んでいるわりに最近まで知らなかったのでそうはいいきれないとこありますね、その存在じたいはちょこちょこライヴを観に行く機会があるたび気づいてはいたんです、はい、たしかにそこにあるってことには気づいてというか知っては、で去年だったかな、積ん読してあった叶紙器の『伽羅の橋』を読んだら、まあこれがめっちゃおもしろくて、ひさしぶりに社会派エンターテインメントを存分に味わえたし戦争と震災について勉強なったしで一気読みしまして、で作中に京橋から森ノ宮、玉造、桃谷あたりまで大空襲があった話が出てきて、さすがにそれは何度か耳にはしていたとはいえその辺一帯が大規模な軍事工場地帯だったことは知らなかったものですから、もちろんそのせいで爆撃の対象にもなったわけですが、くわえて暗渠にかんするくだりもそうとう興味深くて、で本題に戻ると、登場人物が調査で現在のそのあたりをあれこれ訪ねつつ「ピースおおさか」も訪れるんですね、そう、これが今回いちばんいいたかったことなんですけど、大阪城公園内に「ピースおおさか」という施設があって(最寄り駅はちなみにJR、メトロとも森ノ宮)、管理運営している大阪国際平和センターによると平和の情報発信基地らしいのですが、まあ僕個人の意見をいえば平和ミュージアムというよりは戦争資料館として価値高いし意義深いなと、大阪空襲のことを中心に戦時下の貴重な資料、書簡、生活品、広告類から体験者の証言や記憶をもとに描かれた絵、はたまた実物の被弾物など展示がとにかく豊富だし展示の〝しかた〟がいい、時代を経ながら戦争のスケールが、ようするに兵器とか死傷者の数がどのように桁違いに大きくなっていったか総力戦の変遷を可視化した工夫も非常にわかりやすい、都市部が焼け野原になる前と後を写真やジオラマやプロジェクションマッピングで一目瞭然にしたのも、レプリカで巨大な焼夷弾をリアルに完全再現してあるのもすごく理解の助けになるし、何より恐ろしさを当事者の何分の一かでも実感できるのではないかと、なかでも再現された防空壕のなかにじかに入っての、警報のサイレンが鳴り響くなか逃げ惑う人々の叫びや悲鳴を耳にしながらの、空襲の擬似体験は一見のっていうか一回経験する価値ありです、大阪に寄られた際はぜひ、音楽堂か城ホにライヴ観にきたついでにでも、実際、僕はそうでしたし。
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これまでに数回、大阪城ホールに行ったことがありますが、ピースおおさかという施設が公園内にあるのは知りませんでした。今月25日に大阪城ホールに行く予定があるのですが、子育てに関する講演会への参加後、すぐにバスで帰宅となりそうです。けど、もし行けそうであれば行ってみたいなと思います(*^ω^*)✨
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 そう、意外と知られていない気がするんですよ。  ああ、ちょっと残念ですね、おしい。でもまあ、イヴェントでお疲れになるかともおもいますし、べつのときにでもぜひ。  上のお子さんといっしょにっていうのもいいかも、入館料も「えっ、ほんとにいいの!」ってくらい良心的ですし、とオススメしたいところではあるんですけど、あそこ、けっこうリアルすぎる演出が多々あって、まあ本物の戦争関連資料や再現された模造物があるからこそ、入館者にじかに体験させ実感させるからいいし意味もあるんですけど、まだ小さい子どもだとトラウマ級の恐怖体験になっちゃう可能性はいなめませんね。だから強くは勧められませんが、お子さん連れ
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