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狐火の空へ
赤葉小緑
2024/12/1 2:46
はるかの望みをかなえた諒は……。深く長い余韻を感じました。
物語の流れが、諒の心に一瞬通り過ぎる、「風」のように感じました。とても暖かい風。 短い物語の中には、登場人物ひとりひとりのもつ深い背景を、私(読者)に想起させるものが多々ありました。はっきりとは、書かれていませんが、人間関係のやりとりや登場人物の動き、背景や小道具などから、この物語に至る水面下の物語を感じました。その潜在的な物語は、私の感じ方で、秋月さんの意図されるものではないかもしれません。 私としては、優雅な水鳥のイメージでした。水上(物語の表面)では、穏やかで優しく見えるけど、水中(潜在的な世界)では生きるために、幸せになるために必死でもがいているイメージです。 ラストは、諒が語りかけるが、はるかの答えは無い。この先に続く余韻を強く感じました。 私の勝手な感想ですが、諒はこのまま生き続けるのではないかと思います。生きて生きて生き抜いて、美しいオーロラをみながら、再び、はるかの声を聞いて、一つになってほしい。これは、私の勝手な願望ですみません。 途中、ドロドロとしたシチュエーションを含みながらも、けじめをつけて、読後感は悲しくも爽やかな風を感じました。 書きだしとラストは、同じシーンですが、ラストは本当によかったです!
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秋月 晶
2日前
小緑さん、ステキなレビューをいつもありがとう💕 この作品は、なるべく穏やかに進行させようと思って、急ぎ足な部分はなるべく削いだの。 水鳥のイメージとは、私の意図したところで、そんなふうに汲み取ってもらえてとっても嬉しかった。 優雅な感じ⋯とは違うのだろうけど、作中に書いたように、ピアノとストリングスだけで物語が展開するような、繊細さと緩い流れを大切にしました。 小緑さんの言うように、諒はこの後も生きていくのかもしれない。 オーロラというものを見て、心が揺れて、新たな一歩を踏み出してくれたら、私としても嬉しい。 でもそこのところは、小緑さんが思うように、読んでくれた人が自由に描いてくれたら、いち
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