狐火の空へ

この恋は一瞬の火花のように──。

秋月 晶

恋愛 完結
10分 (5,555文字)
🗨️北欧のオーロラを見てみたい🇫🇮

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あらすじ

水原諒は、ひとり雪原に立っていた。 恋人との約束を果たすため、 彼女の、はるかの遺骨を抱いて⋯。 ねえ、はるか。 諒は空を見上げ、涙をこぼす⋯。 ♪ここで一首 ぐーすかと 眠りこけてる お姫様 私

感想・レビュー 4

簡単に答えを与えてくれない

 晶さんの物語を読むようになっていつも感じるのは、簡単に答えというものを与えてくれないということです。  明確に良いと思える親のロールモデルが存在しないばかりか、親が牙を剥いて、子を浸食するような世界
ネタバレあり
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オーロラの下で君のことを想うとき

狐火というので和風の話かなと思ったけのだけど、フィンランドではオーロラのことを狐火とも言うのだそうだ。 物語は美しく幻想的なオーロラの空の下で一人の青年が辿ってきた道を回想するところから始まる。 彼、
ネタバレあり
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はるかの望みをかなえた諒は……。深く長い余韻を感じました。

物語の流れが、諒の心に一瞬通り過ぎる、「風」のように感じました。とても暖かい風。 短い物語の中には、登場人物ひとりひとりのもつ深い背景を、私(読者)に想起させるものが多々ありました。はっきりとは、書か
ネタバレあり
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