優輝

サークルより、ご依頼ありがとうございます。 戦争開始直前(P60)まで読ませていただきました。 率直な感想を言うと、ストーリーは分かりやすくて面白「そう」でした。主人公が暗い過去を抱えている設定は個人的にも好みなんで、Rememberの章までは楽しく読めました。 面白「そう」と断言してないのは途中までしか読んでいないからではなくて、私には作品自体が成長過程に見えたからです(未完って意味じゃなくて)。プロットを作ってとりあえず書いた段階。設計図をもとに鉄骨を組んだまではいいけど、間に合わせに薄いベニヤ板を壁がわりに貼りつけてる、みたいな(失礼な言い方すみません)。 他の方の指摘にある通り、描写がなさすぎに思います。世界観の説明、背景、人物、仕草……etc。 せっかくの設定が活かしきれていなく、悩みや葛藤は一瞬で解決してしまい、壮大な人間ドラマがあるはずなのに感情移入できずにどんどん話が進んでしまう。このため薄っぺらく見えます。 骨組みはしっかりしているし一文も短くて無駄な描写が一切ない分テンポはいいので、のめり込んでしまえば楽しめるのだと思います。が、個人的にはそこまで引き込まれる魅力を現状では感じませんでした。 戦争開始で読むのをやめたのは、特にバトル(P60までの黒の翼の襲撃や訓練、ケンカetc)の描写が擬音、セリフ、わずかな「何が起こった」かの説明のみで、動きも臨場感も緊迫感も感情もほとんど伝わってこなくて楽しめなかったからです。 現在4部作の最終段階を執筆中のようですので、完結してからでも壁の補強をしていただきたいと思います。完結したら燃え尽きて別の作品を書きたくなるかもしれませんが、この作品をこのレベルで終わらせず、せっかくの骨組みをもっと活かしてやって欲しいなと思います。 蓮視点一人称から三人称(蓮がいないシーン)の切り替えは、場面転換の合図として記号など挟まれた方が分かりやすいかと思います。P32の蓮がいなくなった後の会話で3行だけ三人称のシーンが挟まれていますが、この短さでの切り替えはよろしくないかと。たった3行なんで頑張って蓮視点に押し込む(連れ出される途中で背後での会話が聞こえるなど)か、いずれ後のシーンで分かることなのでカットしてもいいんではないかと思います。 気になった表現・誤字等について、コメントにて続きを。
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P3 そして彼は、腰に剣をかけている。 そう、アビリティーの所有者だ。 ↑ 世界観の説明もなく、誰もがご存じみたいにいきなり「そう」と言われても……。 「剣持ってるんだから分かるでしょ、そうだよアビリティだよ」いやこっちはそんなこと知りませんって。と思わず突っ込んでしまいます(笑 アビリティーを発現する人は、発現と同時に手元に現れる武器を持っている。 ↑ これちょっと意味分かんなかったです。 あとあとまで読んでから読み返したら、「アビリティーを発現する人」=「アビリティの能力が覚醒した人」(=アビリティ所有者)ってことなのかなと思いましたが。だとしたら「アビリティーを発現【した】人」では。
これで最後です。 P28あたりから誤字が目立つようになりました。コンスタントに1ページに1個くらい。 気になったのはP28以降ですが、その前の部分(蓮の過去のくだり)を私が面白いと感じていたために見落としている可能性もあります。 気付いたトコだけお伝えしますが、他も見直した方がよいかと。 P28 『強化合宿』という単語が頭の上にに、 ↑ にに? P29 「儂が、Bグループの教官をする『大西勝希(オオニシショウキ)だ」 ↑ 名前の閉じカッコない P30 誤字じゃないですがドッジのルール説明のセリフ内 しかし、アビリティーをどれだけ使いこなせるかが、勝利の鍵 ↑ しかし(逆説)ではない
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おわぁ……。誤字多い。 アビリティーの説明がもうちょっと必要なんですね……。 設定としては アビリティー→潜在能力のエネルギーそのもの 能力→エネルギーを変換して形として使えるもの、蓮君でいう電気ですね。 あと「ほたっておく」は九州の方言です
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