ちぬこ

 三人称視点の小説ですが、全体的に語り手が冷めている印象を受けました。例えば「トップクラスの痛みを受けたのにキョトンとする霧島」など。感情の起伏がないというか、上がり下がりのない、無味乾燥なイメージを受けました。  また同じく三人称なのに視点がよく霧島に移ります。霧島の独白を三人称の視点から汲み取り描写するのなら良いのですが、どうにも霧島の一人称視点に移ってしまっている気がします。「自分」と自称する部分ですね。  また気にかかったのがリアリティーのなさ。行方不明もとい神隠しが二倍に増えただけで大富豪が無制限にお金を出して情報収集するほど爆発的に飛び交うネットの情報。リアリティーなんてものはないのならそれで構わないのですが、その部分だけ妙に周りと馴染んでいない印象を受けました。  以上です。
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レビューありがとうございました。 視点の矛盾ですね。修正します。 大富豪がお金をかける、インターネットで爆発的な広がり。この二つは後にストーリーに大きく関わる伏線のようなものにしたのですが、駄目だったでしょうか?
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 例えば、行方不明事件が二倍近く増えネットで神隠しじゃないかと噂されていた。それがたまたま新聞やニュースで取り上げられ、拍車をかけた形になり、世間一般にも広がった。など、単に警察が情報提供者に賞金を払って~。という風にすればまだ現実的ですが、大富豪が~というのはちょっと違うと思うんですよね……。魔法の世界にミサイルが出てくるような違和感を感じました。  もしかしたら「大富豪」という言葉の響きのせいかもしれませんね。まあなんにせよこれはあなたの小説なので、他人に指摘された部分を全て直す必要はないと思います。参考程度に聞いておこうと思って頂ければ幸いです。
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