緑燃ゆる

昭和二十年八月九日、永井緑は命を絶たれるも、夫の隆のために霊魂は現世に留まった。

斗有かずお

20分 (11,852文字)
後に浦上の聖者と呼ばれた永井隆博士と妻の緑の絆を、戦争や原爆に断ち切られていいはずがなかった。

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あらすじ

 昭和六年四月、長崎医科大生の永井隆は、草木豊かな浦上の町でカトリックを熱心に信仰する森山家の下宿人となり、やがて一人娘の緑と好意を持ち合うようになる。医科大を卒業後、レントゲン科の医局に入るも一年足

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