#04 贖罪

光を纏う少女。影を負う少年。

三上優記

12分 (6,792文字)
妄想コンテスト「傘」応募作品

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あらすじ

贖罪 意味:犠牲や代償を捧げることによって罪過を贖うこと。和解。赦し(atonement) 広辞苑第6版(岩波書店2011年) 『少女』の悲しみ、少年の後悔。彼女の願い、彼の祈り。 背負う罪と、贖

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目次 1エピソード

感想・レビュー 3

罪の記憶は雨に浄化され

タイトルから察せられる重いストーリー。荘厳さが漂う教会の中で、加害者、被害者それぞれの立場から罪の記憶が語られる。激しく打ちつける雨。そして雷の轟く描写が心理描写と交錯し、癒えることのない二人の苦しみ
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光と闇のコントラストを雨で

礼拝堂で繰り広げられる懺悔と許しを描いたお話. 降りしきる雨に閉ざされた空間で,そのやり取りを知るのはたった二人きり. これも一つの「沈黙」といえるのかも知れないなぁ,と思いました. 雷雨の描写が人物
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感想です

雨音の響く教会で少女とふたりきり。 感傷的でどこか郷愁的な雰囲気のある作品です。 全篇が密度の高い文章で綴られていて、"少年の目から雨の残滓が零れた"など美しい表現が多々あります。ラスト、罪を告白した
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