無色透明と、歩く。

「透明なビニール傘は、バリアみたいだよね」

池田春哉

恋愛 完結
9分 (4,841文字)
奇跡の5秒前さんにボイスドラマ化していただきました。ありがとうございます!

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あらすじ

「透明なビニール傘は、バリアみたいだよね」 そんなことを言いながら、彼女は今日も傘を差して歩いていく。 晴れのち雨の日に出くわす彼と彼女の、わかっていても願わずにはいられない短編ラブコメです。

感想・レビュー 2

表現方法が巧み!

恋心はあまりにありふれていて唯一無二ではあるものの、その重さをどう表すかは作者の言葉やアイテムの使い方によります。 愛犬への愛情を自然に相手への恋心に変換することで、彼女の気持ちの真剣さを作品の透明感
ネタバレあり
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透明になりたい。

自然体で爽やかで。 軽やかな文章で描かれた、透明な恋愛小説。 人間の描き方や、情景描写、クスリとなるユーモアに、洒落た会話文。あー、全部好きだなあ、この短編は。 ヒロインの無色透明さに憧れながら、
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