金と銀

兄(あに)さん―――…俺は兄さんの為になら、何にだってなれるんだ

甘夏みゆき

BL 完結 過激表現
59分 (34,894文字)

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あらすじ

江戸時代初期。 熊野太地浦(くまのたいじうら)では、「網捕(あみと)り式捕鯨」という鯨取りが盛んだった。 そこには太地いちの*羽指(はざし)の父を持つ金之助と、二歳下の銀次という二人の義兄弟が居

感想・レビュー 1

ひたむきさに切なく、やがて美しい耽美な愛の世界へ

父親に後継ぎの羽指として認められないまま、母親とも心通わすことも出来なかった金之助の葛藤を思うと胸が痛くて切なくなりました。 それぞれの存在が己の生きる縁(よすが)となり、痛いほど真っすぐで包み込む深
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