ただ春の夜の夢の如し

俺は男のお前じゃねぇと、こんな気持ちにならねぇよ

甘夏みゆき

BL 完結 過激表現
1時間55分 (68,850文字)
昔の栄華を湛えた山間の屋敷を舞台にした、若い二人の物語。

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あらすじ

  家名を傷つけた償いの為、榎本家の次男、榎本春四郎(えのもとはるしろう)は祖父の隠居屋敷へ赴き、切腹を執り行おうとした。  しかし鳩尾(みぞおち)に刀の切っ先を突き付けた刹那、盗人が屋敷に押し入っ

感想・レビュー 1

再び読む機会を下さり、感謝です。

春四郎が決死の覚悟で向かった隠居屋敷、それを囲む瑞々しい自然の描写が素晴らしいですね。二人がたどる獣道、のどかな渓流の流れ、川風にそよぐ草木、甘酸っぱい果実の香り、身を打つ雨…… 。その中で本音をぶつ
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