こういう切り口でクリスマスを描いた小説は、あまり無いのではないでしょうか。ある浪人生の「人生でいちばん暗い顔していた日」の物語。でも、結末が暗いストーリーではありません。冬のとある一日の素敵なお話です

受験生ならば誰しも共感できるような、世間一般とはまた違ったクリスマスの過ごし方…。 見た目は反社だけどスゴく良い先生が、受験勉強よりもっと大切な人生の哲学を教えてくれます。 人生で一番最悪な日…けれど

牧場先生が好きです。もしかしたらモデルの先生知ってたりして…w 浪人生にとって12月って1番ツラい時期ですよね…もう少しで本番、でも周りのみんなは幸せそうでギャップに押し潰されそうになる。 でもだから

予備校生の苦しさ、どこか人生からはみ出している感覚、焦り、不安、でもそれらの経験は何一つ無駄ではないのだと力強く背中を押す先生の言葉は説得力があり、とても素敵でした。 本当の意味で、誰かの苦しみに寄り

拝読いたしましたm(__)m まずは15日目お疲れ様でした！えふえふ様らしい物語だったように思います。そして今の時期にぴったりです。読後は頑張っている若者たちに、ちょっと休憩して読んでほしいなあと思っ

予備校生にとってクリスマスはほんとにつらい。イルミネーションとかカップルとかプレゼントとかサンダースおじさんとか、全部まとめてなくなってしまえ、と叫び出したい。 クリスマス・イブの夜、志望校判定が悪か

浪人生応援小説。 一度負けた者にしか見えない景色があるのでしょう。熱い講師の粋な計らいにハートも熱くなる。 その行動は勉強以外の、人の在り方というものも学ばせてくれる、人生の先生のようでもありました

牧場先生は塾講師なので、受験の知識とテクニックの講義がお仕事でした。けれど、本当に伝えたかったのは、きっと戦い方だったのではないでしょうか。挫折の捉え方、目線の変え方、自分の立場の再認識。自分がきつい

人生、一度や二度はつまづくことがある。 もしかしたら、一番最初の大きな壁は大学受験かもしれない。 学力に合った場所でも、かなり上の学校でも、受かれば万々歳。 落ちたら──。 それを好機と教えてく

浪人時代のエピソードは読ませる内容です。引き込まれました。 ラストで20年後に飛んだときに、前半との話の繋がりに物足りなさを感じました。 後半も先生を登場させる展開の方が良かったのでは？

青春小説とひとくちに言えど、こんな物語もあるのだなあと唸らされました。 受験勉強、レベルの高い所を目指す人ほど、挫折を感じることも多いのでしょうね。周りが自分より出来る気がして焦ったり。 主人公も

「浪人という宝物を手にしている」「できひん人間やった経験があるからこそ、できひん人間の痛みも、あがいて光が見えない苦しみも分かる」「クリスマスだって、いろんな人の汗水で成り立ってる」……。どれもずっし

苦しんだことのある人は苦しんでいる人の気持ちを推し量れる力量はあります。 ただ、それは前を向けるようになってからの話であり、そこにたどり着くまで、そこに導いてくれる人の力が必要だったりします。 そ

この諺を体現したような作品だと思いました。 内容はえふえふさんらしいヒューマンドラマ。浪人時代のある日の思い出と、活気のある頼もしい先生から受けた教え。 師走の仙台の街の描写も忠実で、ありありと目に浮

はじめてこちらでレビューを書かせて頂きます。 大学受験、私は経験した事が無いのですが、その苦しみは高みを目指せば目指すほど増していくものと聞いた事があります。本作では、その苦しみが否応なく伝わってきま

　拝読しました。 　えふえふさんらしい素晴らしい作品、心にすごく響きました。今、追い込まれている全ての受験生に読んでもらいたい作品です！私が予備校で働いていたら全生徒に配布します。かつて受験生だった自

実は私もかつて超難関国立大を目指していた浪人生でした。だから、この時期の主人公の気持ちが痛いほどわかります。自分よりも成績の悪かった高校時代の同級生たちが、大学生となってクリスマスだ何だと浮かれている