あじさいさらさら

彼が育てたあじさいを川に流す 今夜もひとり 彼はもう戻ってこないから

わたなべめぐみ

恋愛 完結
4分 (2,330文字)
シリーズタグ「月の物語」 更待月

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あらすじ

年下の彼が育てたあじさいを、私は今夜も川に流す。 あじさいの花言葉「移り気」「辛抱」「忍耐強い愛」そんなものを勝手に信じて。 もう帰ってこない彼を思い出しながら、何度も。 *** シリーズタグ「月の

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目次 1エピソード

感想・レビュー 2

詩のような物語

静かな静かな詩のような物語でした。 淡い彩が浮かんできて、川のせせらぎが音を添えて。 激情ではなく、諦めでもなく、優しい心が描かれています。 『更待月』に心が揺れました。 これも『月シリーズ』になるの
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美しい情景

夜の川にアジサイを流す。彼の好きなアジサイで死を弔っているのか、花言葉の通り辛抱して待っているというメッセージなのか。でも、その光景を想像するととても綺麗で、主人公の雰囲気も相まって落ち着いた静かな作
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