受賞

隠し鬼の石の話

妄コン「やまない雨」参加作品。和もの。微妙にファンタジー。

tetsuya@無期限停止

13分 (7,375文字)
いろいろ追記、改稿。詰め込み感はあるが、当初の構想にあったものは削らずに済んだ。それで初稿より良くなったかどうかは不明

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あらすじ

川の流れを変え、湿地を干拓して作られた新たな村に、止まない雨が降り続く。村のそばには鬼隠しの森と呼ばれる異界が口を開けていた。庄吉の母は異界に呑まれてついに帰ってこなかった。十数年後、迎えたばかりの妻

目次 1エピソード

感想・レビュー 3

深層心理の森と静かな祈り

人間そのものが大自然の一欠片でありつつ 社会の中で自らの嵐を抑えて居場所を作り 生きている 大自然の脅威と社会的悲劇はリアリティー その狭間に配置された自己の統括の難しさ 止まない雨が降り続き土石
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準大賞おめでとうございます。大変面白く拝読しました!

特に、後半にある描写で、「山の稜線を溶かしていく」に始まり、「沸き立ち膨れ上がる」の視点の移動には、山津波を立体的にイメージできて、そのどす黒い濁流に身震いする思いでした。 次作も楽しみにしています!
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日本昔話に出てきそうな作品

神秘的な雰囲気の作品です。鬼とたづのやりとりは軽快なものがあり読者を楽しませてくれます。鬼が悪役でないというのも新鮮に感じました。
ネタバレあり
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