受賞

隠し鬼の石の話

妄コン「やまない雨」参加作品。和もの。微妙にファンタジー。

tetsuya@闘病中

13分 (7,375文字)
いろいろ追記、改稿。詰め込み感はあるが、当初の構想にあったものは削らずに済んだ。それで初稿より良くなったかどうかは不明

30 244

あらすじ

川の流れを変え、湿地を干拓して作られた新たな村に、止まない雨が降り続く。村のそばには鬼隠しの森と呼ばれる異界が口を開けていた。庄吉の母は異界に呑まれてついに帰ってこなかった。十数年後、迎えたばかりの妻

目次 1エピソード

感想・レビュー 4

この女、いと面白し!

と、引っ張りこまれたら。 あっという間に溢れる涙、その後の流れるようなラストまで一気に読めます。挙句の読後の清涼感!文句なしの良い作品です!どうやったらこんな文章が生み出せるんでしょうか?凄いの一言に
1件

深層心理の森と静かな祈り

人間そのものが大自然の一欠片でありつつ 社会の中で自らの嵐を抑えて居場所を作り 生きている 大自然の脅威と社会的悲劇はリアリティー その狭間に配置された自己の統括の難しさ 止まない雨が降り続き土石
2件1件

準大賞おめでとうございます。大変面白く拝読しました!

特に、後半にある描写で、「山の稜線を溶かしていく」に始まり、「沸き立ち膨れ上がる」の視点の移動には、山津波を立体的にイメージできて、そのどす黒い濁流に身震いする思いでした。 次作も楽しみにしています!
1件1件
もっと見る