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スタートはこちら(卯都木涼介さん)
https://estar.jp/novels/25695236/viewer?page=1
直前のお話(NEURAL OVERLAPさん)
https://estar.jp/novels/25704234/viewer?page=1
*
「ここは、どこだ……?! 」
京太郎は、辺りを見回す。
そこには、見知らぬ空間が広がっていた。一緒に居た筈の仲間は、いつの間にやら姿を消している。
「落ち着け、まずは状況を整理するんだ」
独り呟いて、京太郎は思考を巡らせる。
(たしか僕らは――高校での文化祭に向けて、演劇の練習に励んでいたんだったな。そのうちお腹が空いてきて、ラーメンを食べに行こうということになったんだ)
そう、そして彼は。ラーメンの器に盛られた鳴門の渦巻きを見ているうちに目が回り、まるで催眠術にでもかけられたかのように頭がくらくらしてきたのだった。
「――で、気が付いたらここにいたってわけなのよね」
京太郎の心の内を読んだかのように、どこからか再び現れた涼子が続ける。
「それにしても、まさか本当に異世界に来てしまうとはねぇ……ラーメンの力は偉大だわ」
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次のお話(卯都木涼介さん)
https://estar.jp/novels/25695236/viewer?page=7
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