黄昏の国の優しい王子

優しい王子さまは誰よりも汚れていました

夏八木 瑠一

10分 (5,774文字)

6 502

あらすじ

落としたのは優しい心── 丘から見える夕焼けの景色が海までも朱く染め、その美しさから「黄昏の国」と呼ばれる国があった。 だが今は違う。 夜陰に忘れ去られし黄昏の国。 空は薄気味悪い飴色に染まり重た

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