お母さんのお姉さん

夜の街にひとりぼっちの幼子は言った。「おなか、いたい……。」

成李 霧(なり きり)

2分 (1,069文字)
昼間、昔話をしたら、夜の街の空気が思い出されて、書き留めておこうと思って書きました。

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あらすじ

 夕暮れの道をあてもなく歩いて駅に戻ると、路地の隅に座っていた子供が、菜月をじぃっと見ていた。  夜の街なのに、化粧もしていない、普段着姿の菜月を見る目は、すがるようだった。  菜月は───。

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