触れる、距離

近くにいるのに、この距離が、俺は嫌いだ

小波ほたる

BL 完結
14分 (7,847文字)
#冬ものがたり企画に出した別作「踏み込む、距離」と対になります。

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あらすじ

俺は。 僕は。 お前の近くにいる。 隣にいたい。 これからも。 それだけ。 それだけ……? これ一つで完結していますが、対になっている別作「踏み込む、距離」と合わせて読むとさらに切な苦しさを感

感想・レビュー 3

片思いは辛い

読了しました。 片思いをしている景斗の心情が読んでいる間ずっとずっと苦しくなるくらい辛かったです。 どのくらいの距離なら気持ちを気づかれずにすむだろうという思考が切ないですね。 触れてしまえれば楽なん
ネタバレあり
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主人公が魅力的

片思いに加えて、同姓同士ゆえに詰め方がわからない距離感がとてもよく伝わってきました。華奢でどちらかというと女性的な主人公の景斗が可愛らしい。容姿も性格も控え目ながら、上品で日本人らしい湿り気のある美人
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向かい合う二つの顔か、それともただ置かれた壺か。

私は本作品を拝読して真っ先に、「向かい合う二つの顔」にも「一つの壺」にも見える心理学の図を思い浮かべました(調べたら『ルビンの壺』と言うそうです) 図の二人の人間の顔は真っすぐと見つめ合っていますが、
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