TT-8の逃亡

牧場に着いたら母牛を探そう。鼻先をこすりつけて思い切り甘えよう。柔らかな土を蹄でしっかりと踏みしめて草原を駆け回ろう。

たやすもとひさ

6分 (3,241文字)
シリーズ「Le Complice・手回しオルガン弾きの憂鬱」中建さんの写真エッセイと、あるニュースから着想いたしました。

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あらすじ

牧場でオスの仔牛が生まれた。 名前もつけられず、TT-8と呼ばれた。 狭い囲いで育てられ、お迎えの日が訪れた。

目次 1エピソード

感想・レビュー 2

無垢な瞳がせつなくて

牛の瞳、丸くてとても可愛いのですよね。 その瞳に映った、初めての外の世界は、とてもまぶしくて美しい。 生まれ落ちたその時から、子牛の運命は決まっているけれど、そのことを子牛は知らない。人間が勝手に決
ネタバレあり
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だから僕らは・・・

ほんの 一瞬 光が射して それが あんまり切なくて だから僕らは 小さくても 自らを燃やす 光でありたい
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