あなたに届け、この言葉

これが私のできること。

あやさわえりこ

14分 (7,985文字)
最後の言葉が多くの人も元に届いたら嬉しい

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あらすじ

五十嵐大蔵は、かつて賞をとり先生とまで言われた作家。しかし今ではその栄光も忘れられた普通の老人となり、自分のことを、何もできないと考えていた。 そんなときに1人の青年、白石颯太に出会う。颯太は、自分に

感想・レビュー 2

確かな思いを受け取りました。

とても真摯で、祈りにも似た思いに溢れる優しい物語でした。 作者あやさわ様はきっとまだお若い女性だと思うのですが、主人公を老齢の男性にしているところがまず驚きで、更にそれを違和感なく描いてらっしゃるのが
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書くことに悩む人。あなたを求める人はここにいる。

かつては有名作家だったものの、今は世間から忘れられ、誰からも邪険にされる老人と化した主人公の五十嵐大蔵。余命幾許もなく、もはや筆を取ることも難しくなった彼が自らの存在意義を見失っていく姿は悲哀を感じさ
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