バスが来るまでには

分と秒とが一体化する空間があるんだ

渡利恵いち朗

青春 完結
4分 (1,855文字)
バス停で思いつきました。

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あらすじ

季節外れと吹雪くバス停に高校の卒業式に行くために夏目絢子は八時前のバスに乗るべく待っていた。小屋上の透明なアクリルも濡れ滴る中、いつ来るか、まだ来ないかと苛立っていた。3月のバスは必ず遅れるのが常。諦

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