夜の季節に浮かぶ月

それでもボクは外の世界を見たいのだ、とふたつの月に願った。

だいたい日陰

9分 (4,950文字)
20年ほど前に書いた短編です。個人的に思い入れが深い作品です。

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あらすじ

 吐いた息が白い塊となって目の前を漂う。  ヨウは、すうっ、と空気を吸い込むと、息を止めて外の様子をうかがった。  三ヶ月前からはじまった夜は、かわらず天を漆黒の色で染めている。  夜の季節になると空

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