凍土に光射して

光を残して進むしかなかった

遠野 雨弓

8分 (4,305文字)

8 60

あらすじ

1948年、シベリア。私は日本人捕虜として強制収容所で過酷な労働と終わりのない絶望に打ちひしがれていた。私の前に現れたのは、スヴェトラーナという名の少女。凍土に咲く花のように、彼女は絶望の日々に温もり

目次 1エピソード

感想・レビュー 1

凍土に射した光は、それは希望の光だったのだろうか

『凍てつく風が頬を鞭打ち、吐く息は・・・収容所の粗末なバラックは、まるで巨大な棺桶だった』で始まる、この物語。 最初から最後まで、その地を凍らせるマイナス30度の空気が張り詰めていた。 今では、シベ
ネタバレあり
1件2件