終わりの町で鬼と踊れ

その足の下には

神無き国　言触れの日

この国に降り続ける、雪という名の罰

沈む日

隕石が降って、一度滅びたも同然の世界で、生きていく

グッドラック・マンション・スクウェア

とあるマンションの住民達を巻き込んだ怪異のはなし

夏送り

「花火って、魂送りなんだって」

月に降る雨と懺悔

人工の光が闇を照らすようになった明治時代、山間の町にはまだ闇が満ちている。よりそって生きる少年達の話

It`s gonne rain

全部雨のせいってことにして

花は地に落ちて

政略結婚のすえに女が選んだ道は

落つ白、散る赫い花

雪に閉ざされた庭で、どこにもいけない青年と少女

雨垂れ拍子

ぼくはまだ小学生で、そのときも猫を抱いていた。

風鈴の町

夏のある日、友人の故郷にて。その町は、どの家の軒先にも風鈴が揺れている。

赤無垢の花嫁

春にだけ見る

幼馴染の画家の青年と、彼を支える女性の、ほのぼの。

モノクローム

中学一年生の秋、初めて彼女に手紙を書いた。