天野行隆

内面の優しさがあって、初めて受け入れるもの

本作品には絶対的な悪がいないが、理不尽という言葉が人物たちを包んでいる。だが作品の人物たちは皆受け入れている。障害を持つ主人公のだんご。母の介護をしている知沙。二人の周りには多くの登場人物がいるが、皆
ネタバレあり
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天野行隆

氷室冴子氏の後を継ぐ正統派作品

 第二回氷室冴子青春文学賞の大賞作品と聞いて、早速読み始めた。半分ほど流し見で読んで、「なぜこの作品が大賞なのだろう?」という疑問もあった。しかし、改めてじっくり読み進め、最後まで読み終えて間違えてい
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