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とてもファンタジックな、でも誰もがきっと経験してきたこと。

 優しく穏やかに語られる、しかし予測不可能なファンタジー。平易で簡明な文体は、さりげないけれど情景を鮮やかに描き出します。  描かれるのはどうしようもない断絶と距離についての、静かな悲しみの物語。その
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優れたSFはそのまま優れた詩でありうるのだなあ、と。

人類が光子生命体に自らを作り変えるほどのはるか未来。宇宙が収縮し赤く色づくほどのはるかな果て。この短編は、宇宙の広大さと命とその営みの儚さをこれでもかというぐらいに描き出します。主人公が観察者に徹して
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ワンアンドオンリーの世界観

 空中牢獄ギノユニワ、免罪符売りスガレ、と冒頭から他に類を見ない独特の世界観を見せつけてきます。牢獄世界の設定の濃さに負けずに、その外の世界も複雑怪奇で、作者さんが工夫をこらしてデザインされたことがう
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抑えた筆致とコンパクトな構成が醸し出す静かな哀感

 突き放すような書き出しから、いつのまにか熱く切ないロマンスに引き込まれます。最初、単なるキャラクターの色付けかと思えた描写がじわじわ重大な意味を持ち始めるあたり、じつに巧み。すべてが「路上に落ちてい
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淡々とした、でも慈愛に満ちた眼差し

ツッコミ不在のトンチキ話かと思いきや、どこまでも淡々とした中に見せる主人公の人生への理解や、少女への深い優しさ。人を救うこと、人に救われることの意味と重さを静かに伝えてくれる佳品です。コンパクトな構成
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続く、なのが惜しまれる

 拝読しました。いや、もう、冒頭数ページの吸引力が素晴らしい。私が歴史もの・時代ものが好きというのを割り引いても、謎めいた神話的な語り出しで、そこから古代人の思考や風習がリアリティを持って描かれて、ほ

この続きこそ読みたい

とても興味深く読ませていただきました。こういうSFとファンタジーの融合したような世界観は私も好きです。SF部分のディティールが細かく書き込まれていて、魔女の存在にリアリティを感じさせます。ただ、魔女の
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見事な描写と重厚なテーマ。

 綿密な取材と確かな語彙力に基礎づけられた描写は、その美しさ意識する暇がないほどにすばやく吸収されて映像を読者の脳裏に結びます。  しかし、この美しく穏やかな記述によって描かれているのは、意図しない暴
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死と闘争の叙事詩・唯一無二の異色作

主人公は闘鶏のために育てられた軍鶏である。これだけでも異色だが、鶏ゆえに心理描写もない、台詞もほぼない。行われることは死をかけた闘争、その繰り返し、これに尽きている。生を求めての闘争ではない。主人公も
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存在感のある主人公たち

 過不足のない適切なディティールが、この親子が本当に存在するかのようなリアリティを与えています。娘の心情も素直な共感を呼びやすいもので、気持ちのいい読み味になっています。とても良かったです。  
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最初の一行からわかる上手さ

 拝読しました。舞台は山陰ですかね。少ない描写で地方の閉そく感と、主人公の父への思い、そして主人公自身が父である家族の在り方が過不足なく描かれていて、ああ、上手な人っているんだなあ、と思いました。良か
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もっと長い尺で読んでみたいです。

拙作にスターいただきありがとうございました。読ませていただきました。何というんでしょう、もうちょっと! という感じ。今でも良いと思いますが、出会いとかこうなるまでのいきさつとか主人公の周辺のディティー
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詩情豊か

拙作にスターいただきありがとうございました。読ませていただきました。詩的で美しく優しく、でも感傷に溺れない淡泊さがあって、とても良いと思いました。こういうのは好みです。他のも読んでみたいです。またいず
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大雑把に言えば異世界転生もの。主人公は強いし、結構モテる。だが、よくある『なろう小説』的な願望充足型の生温かい世界を期待する読者は、冷水を頭からぶっかけられたような気分になるだろう。誰もが巨大すぎる運
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『へびおとこ』のヒーローの、『へびおとこ』では描かれなかった等身大の苦悩と葛藤、愛と青春が活き活きと描かれる。大人になって振り返れば、誰の若い頃にもある、過剰な自意識に振り回された日々。その痛みや苦し
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首都消失やアンダーザドームをもじった悪ふざけかと思いきや、まったく斜め上のしかし確かにまっとうなSFマインドで貫かれた、しかもキャラ小説としても、アクションコメディとしても十二分に楽しめる、見事な怪作