様々な雨の描写も、主人公の思い出も、謎の転校生「零」の描写も全てが綺麗でした。自分も作中内で、こんな美しい雨の描写を表現したいと思いました。 一言一言の台詞がどこか浮世離れしている彼女の言葉回しがとて

最近よく見るWEB広告で「異世界転生して乙女ゲー悪役令嬢に→断罪イベに対抗→断罪されたもののストーリーが変化」なんて流れのものがありましたので、失礼ながらそれのパロディに近いものかと思い、何気なく読ん

忌み嫌われた真っ白な少女の孤独も、唯一側にいて少女を人として接してくれる乳母の葛藤も、全てを引っくるめて心が苦しくなります。ただ、それは設定だけ所為ではなく、描写一つ一つが繊細で読者を引き込むような文

理由が解き明かされるまで、主人公の周囲の人間がなぜ主人公に○○するのか？という疑問を持ちながら読み進めます。 友達がいない、という設定自体は平凡ですが、形見の石とそこにいる少女という特殊なアイテムが存

一文字ずつの感覚を開けた文章はデザインとしてもとても斬新で、主人公の語りの淡々とした印象を強調されていると思いました。 主人公が「第三者」として、いじめを描写していますが、非常に冷淡で、状況説明と同時

世界感が理解しやすいことや、テンポが良いことから、スラスラ読み進められます！戦闘描写が格好良い！！！また、この状況下の中でのほのぼのとした軽快な会話場面が、この世界が彼等にとっての日常なのだと実感させ

魂や感情を捨てる少女と聞くとトンデモナイ特殊能力設定の説明があるのかしら……と思っていたら、そんなことない。会話と地の文で補完された状況説明は物語の進行に水を差していないので自然と頭に入ってきます。何

青がテーマに設定されただけに、様々な描写には青に関する言葉が使われています。ですが、青色と言っても一色のみでありません。文章を読みながら脳裏に浮かぶ青色は彩度も純度も様々で、美しい情景を描いてくれます

登場人物の会話テンポが心地よくスラスラと読み進められました。冗談を言い合う穏やかな場面も、互いが自身の過去について語る真面目な場面も、メリハリがついていてとても読みやすいです。 しゅきです(^з^)