やっぱり💓 さすが期待外はしません😆 有難う御座います(^人^)
@りかりー:つづき 「体……弱いくせに、走るなよ」 月に一度は熱を出しては寝込んでた。 忙しい両親の代わりに俺が面倒を見ていた。 いつからだろう? クラスメートにいじめられても俺がそばについていてやらなくてもよくなったのは。 遠い過去を思ってると、 ぐらりとよろけ、アイツが膝をついた。 その顔色は真っ青だ。 「アイツ……」 屋上から階段を駆け降りて校庭へ走ると、その人垣の中から奪うと抱き上げた。 「鷹先輩!?」 「えっ!うそっ!」 呼吸が浅く速い。白い顔が苦しげに歪む。 貧血か…… 医務室に運び込むとベッドに寝かせジャージの前を寛げた。 瞬間、首からするりと掛けられてた小さな袋が落ちた。 幼い頃から下げていた御守りの中身がはみ出て見えた。 ……オモチャの指輪? その時、医務室のドアが開いた。 立ってたのはコイツのいとこ。俺の天敵だ。 僕が看るから帰っていいと、追い出そうとして俺の手にある御守りに気づいた。 「それは……」 奪うように取られた御守り。 その中身のことを知っていたのか。 天敵。 俺から平気でコイツを奪ってく。 「鷹、おまえにモカは渡さないからな!」 それは堂々とした宣戦布告だった─── 後編へ(次回、10月後半のミニ話へ)
モカ
(〃▽〃)
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@りかりー:りかりーと申します。 いつも応援ありがとうございます。 お礼にミニ話を送ります。 よかったら読んでやってくださいませ(*´∇`*) 『10年目の約束』 グズでノロマ。 話しかければ震え、顔を上げさせれば泣き出しそうな表情をしたヤツがどうして気になるのかわからなかった。 幼馴染みのモカは、そばにいてもいなくても俺の気に障った。 「なんでだよ。リスみたいで可愛いじゃん。鷹、おまえが怖いから誰も手を出さねえけど、彼女にしたいって思ってるヤツ結構いるんだぜ」 「可愛い?どこがだ?アイツを彼女にしたいってそんな物好きいるのか?」 わからねえな。 見てるとイライラするだけだが。 「おまえほどになると、遊び過ぎてて美意識狂ってんだろ」 手のひらをひらひらと振る悪友は呆れ顔だ。 誘われれば致したりする。据え膳食わねばなんとやらだ。男なら当然のことだろ? 「それを節操なしっつうんだよ」 それから、悪友はふと気づいたように俺の後ろを指差した。 振り返ると後ろには困ったような表情をしたアイツが立っていた。 「鷹ちゃん、あのね、ジャージ忘れちゃって……」 形のいい胸が似合う制服。短いスカートからはほっそりとした脚が覗いてた。 「そうなん?俺のでよければ貸そうか?」 「お、おい、やめとけって。鷹がっ」 話を聞いた外野がジャージを渡そうとしたのを悪友が慌てて止めた。 「貸す、だと?」 男の匂いのするもの。 「あ、いや、やっぱりやめとく」 顔色を悪くしたヤツはそそくさと教室を出ていった。 「どうしよ、鷹ちゃん、ジャージ……」 その瞳が潤む。 机の背に掛けていたジャージを放り投げると表情がばあっと明るくなった。 「ありがとう、鷹ちゃん!」 ジャージを抱き締めると去っていく後ろ姿を見送る。その先には女友だちが待っていた。 「怖いねえ。独占欲の強い男は。」 独占欲?そんなものねえよ。 あるのは切っても切れない腐れ縁だけだ。 次の授業、サボった屋上からジャージ姿のアイツを見下ろしていた。 ブカブカのジャージの裾を捲り上げ息を切らせて校庭を走っている。 「体……弱いくせに走るなよ」 2枚目につづく
モカ
もー弱いままで良い💕💕
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@りかりー:モカさん、こんばんは! いつもたくさんの応援ありがとうございます。 お礼にミニ話をプレゼント!(*´∇`*) 『ドS上司に飼われました!』 「おまえの席はここだ。何か文句でもあるか?」 ないです。ないです。全然ないです。 ありますって言ったら、何をされるかわからないもの。 「たとえ、文句があったとしても変えるつもりはないがな」 口の端を上げて意地悪く嗤うのは、わたしが配属された先のイケメン課長、冴木徹。 すべての女子社員が狙っているほどの大物。 わたし(モカ)は入社試験の時に、遅刻しそうになって慌てて飛び乗ったエレベーターで、上司を押し倒すというヘマをやらかした。 それも押し倒しただけじゃなく、くちびるが触れてしまったという……(悲しいかな、わたしのファーストキスの相手でもある) わたしの机。 なんたって冴木課長の真ん前に置かれた。 みんなの机は課長から少し離れたところにあって、左右に5人ずつ並んでるのに。 入社試験の面接官だったと、面接室で顔を合わせた時には絶望した。 絶対に落ちると思った。 それなのに、なぜか受かって今はここにいる。 ある意味、この状況も絶望だけど。 「おまえには俺のサポートとしてついてもらう。反論は許さない」 「あの、でもそれは」まずいんじゃ…… 「反論するなと言ったろう。早速だが出かける。ついてこい」 社内の研修期間を無事に終えて、配属された当日。 席に座らないうちに冴木課長が上着を持った。 今すぐなの?うそ! 「何してる。早く来い!」 みんなの憧れの冴木課長。 その課長がオロオロするわたしにこめかみに青筋を立てた。 「は、はいっ!」 慌てて冴木課長の背中をついていく。 と、ヒールが滑って、 「きゃあっ」 振り返った冴木課長の胸に飛び込んでしまった。 「おまえは、俺に何か恨みでもあるのか💢」 怒れる冴木課長のシャツには、わたしの淡い色のくちびるの跡がしっかりとついていた。 怖い冴木課長。怯えるわたし。 正社員1日目のわたしは、早くも冴木課長の怒りを買ってしまった。 「おまえ、いい度胸してるな」 目の据わった冴木課長がいた───
モカ
オフィスで働いたこと無いもんで あこがれです•••(//∇//)
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@りかりー:りかりーと申します。 いつもたくさんのお星さまありがとうございます。 お礼にミニ話をプレゼント! (*´∇`*)感謝!! 『オレの可愛いシモベ』 校門の前で男共の人だかり。 その人だかりを見て、嫌な予感が……まさか、な。 だが、そのまさかで、男共に囲まれて顔を真っ赤にしているオレさまのシモベがいた。 オレが出ていくと、男共が振り向いて慌てて道を開けた。 ギロッ 男共を睨んで、凍りついた輪の中心から、シモベの腕を引いて連れ出した。 なにが「可愛いよな💓」だ! 可愛いに決まってるだろ! このオレが手塩にかけて育てたんだからな! ふたつ下のオレのシモベ。 シモベはオレの本音を知らない。 「こ、これ、しーちゃんに渡したくて」 そう言って、おずおずと差し出したのは、白と茶のどうぶつの型抜きクッキーたちだった。 摘まもうとして、すっ、横から手が伸びてきて、クッキーをつまみ食いした。 「ん!甘さも控えめ。サクッと感も申し分ないな」 オレを怖がらないヤツがひとりいた。 オレの睨みにも平然としてシモベのクッキーを食っている。 「今度は俺のために作ってよ」 シモベはオレを見上げ途方に暮れたような顔をする。 作らせるわけないだろが。 クッキーひとつ取られただけでこんなにムカついてるのに。 「シモベちゃんって、いいよな」 そう言われて、頬を赤く染めるシモベはオレの袖をぎゅっと掴んでる。 「なあ、静也。そのシモベちゃん、俺に譲ってくれない?静也の言うことならなんでも聞くんだろ?」 聞いた瞬間、シモベの顔色が変わった。 傷ついたシモベの表情に頭の芯がぶちギレる。 昔、シモベを傷つけオレから取り上げようとしたヤツがどうなったかみんなが知ってる。 オレの逆鱗に触れたらどうなるか。 頬を一発殴って胸ぐらを掴んだオレの背中にシモベがしがみついた。 「しーちゃん、ダメ」 ぴくっ 「それ以上殴ったりしたら、しーちゃんの手が傷つくから……」 魔法の言葉だ。 呪いが解けてくように力が抜けてく。 シモベには敵わない。 オレの大事な可愛いシモベ。 オレは、モカ、おまえにホレてる。 完
モカ
眠い目がパッチリ😲 あっまぁ~ぁい!! ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
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@りかりー:つづき 月野さんに抱き着いた大人気アイドル。 月野さんは彼女はいないって言ってた。 それなのに、どう見ても恋人同士にしか見えない。 ショックで涙が溢れてくる。 泣く権利なんてないってわかってるのに、止められない。 「モカっ!!」 掛けられた声を振り切り、海の家を飛び出すと、宛もなく夕暮れの海辺を歩いた。 月野さんに抱き着いた彼女の嬉しそうな表情が頭から離れない。 胸が苦しくて涙が止まらない。 岩場まで歩いてきた時、躓いて海へと落ちてしまった。 深いっ!泳げない……息が、できないっ! もがけばもがくほど苦しくなってく。 手足に力が入らなくなって沈んでく…… もうダメ…… 諦めかけたその時、誰かに抱えられ海から引き上げられた。 胸を押されてくちびるから空気が入れられる。 ゴボッ、ゴホッ 目を開けると、目の前には濡れた月野さんがいた。 海に飛び込んで助けてくれたのは月野さんだった。 「……月野、さん?」 掠れた声で呟くと、強く強く抱き締められた。 「俺が好きなのは、モカ、おまえだ」 耳元で告げられた声にわたしは顔を上げた。 「おまえはここからいなくなるのに、ホレたらダメだってわかってたのに、……気持ちはもう抑えが効かなかった」 「……でも、アイドルの」 「あれは、妹だ」 え、いもうと?アイドルの梓が、妹……? まさかの妹だと知って力が抜けた。 くったりとしたわたしを優しい腕が抱き上げた。 その日の夜、月野さんの腕の中で目覚めたわたしは、海の家は月野の兄のもので、兄が不在になってた二週間だけ手伝っていただけだと衝撃的事実を知らされた。 更に、月野さんとわたしの住んでる場所がすぐ近くだとわかって同時に驚いた。 「向こうで、また会えるな」 月野さんとわたしは、青い空と海の前で笑顔で指切り、海の家を後にした。 完
モカ
あぁ•••若いって良いわねぇ••• うんうんええこっちゃ。 現実はまだもう少し(忍)ですね
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@りかりー:モカさん、いつもたくさんの応援ありがとう! 感謝を込めてミニ話をプレゼント🎵 ひと夏の恋 「見て!すっごい良い天気!!」 わたしは高校時代からの友だちと3人で夏の海へとやって来た。 目の前はどこまでも続く青い海! そこから5分ほど歩くと大人気のコテージがある。 「こんな素敵なコテージに泊まれるなんて最高!!」 なんて、コテージを見上げて喜んだのもつかの間。 予約してたと思ったコテージには泊まれず、夏休み真っ最中で海辺のホテルの部屋も取れず、わたしたち3人は途方に暮れた。 黄昏時、荷物を抱えたまま海の家で撃沈…… 「ごめんね……とても楽しみにしてたのに、わたしがちゃんと予約取れたか確かめなかったから……」 ふたりに申し訳なくて涙が零れた。 そんなわたしたちを見かねて、海の家のオーナーの月野さんが声を掛けてくれた。 「今、夏休みで人手が足りてないんだ。もし良かったら少し手伝ってくれないかな?手伝ってくれたら、海の家の宿泊が空いてるし提供するよ」 それに……ほら、こんなむさ苦しいのばっかりだと男性客来ないだろ? そばにいた男性をふたりを指差し小声で言った。 わたしたちは月野さんの言葉に甘えて、海の家を手伝う代わりに、コテージに泊まらせてもらうことになったのだった。 コテージには月野さんと、その従業員の男性がふたり。 わたしたちは4日間ほどお世話になりますと挨拶をした。 部屋は綺麗で、月野さんも働いているふたりも優しくて、海の家でのお手伝いはとても楽しかった。 「手伝ってくれてありがとな。さっき、花火買ってきたんだけど、よかったら」 「花火大好きなの。嬉しい! 」 2日もすると、男性ふたりと友だちは良い雰囲気に。 笑顔の絶えない月野さんは、 「あのふたりに、俺が出張る必要なさそうだな」 庭でバーベキューをしながら、目を細めてふたりを見てた。 わたしはと言えば……隣に並んでる月野さんが気になって、ドキドキしてた。 わたしたちが困っていた時に手を差し伸べてくれた、その手をわたしは忘れない。 さりげない優しさに惹かれてく。 あと1日の滞在というところで、海の家に大人気アイドルの遠峯梓が月野さんに駆け寄ると抱きついた! 「会いたくて来ちゃった!」 月野さんに満面の笑みで抱きついたアイドルに、わたしは持っていたトレイを取り落とした。 うそっ!?
モカ
うわぉう😲こりゃ続きが気になりますがなぁ((o(^-^)o))
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何だか凄くイイバメンのような・・・ よりよい物になりますように(祈)
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@りかりー:つづき、2枚目です。 七夕。 それは、一年に一度だけ、愛しい者と会える日。 遥か天の川を渡って、たった一晩かぎりの逢瀬。 それでもいい。 君の元気な姿をひとめ見ることができるのなら。 あの時言えなかった言葉を伝えることができるのなら。 たったひと言。君に。 七夕まつりの夜。 あの時と同じ浴衣に袖を通して、 あの時と同じように出店を抜けて、 あの時と同じように高台へ登って、 あの時と同じように打ち上がる花火を見た。 花火はもうすぐ終わる。 そして、俺の恋も終わる。 静かに目を伏せる。 打ち上がる花火の音が、最後の恋を散らしていく。 カラン 不意に、微かな下駄の音がして振り向いた。 「よかった。流星くんがいてくれた。……っ!?」 鮮やかな光の色に照らされた牡丹柄の浴衣。 君の面影を濃く残す大人になった笑顔。 振り返ると同時に駆け出して、この腕に抱き締めてた。 もう二度と会えないと思った。 もう生きていないかもしれないと苦しかった。 「約束したよね。5年後に会おうって」 ああ、言った。言ったさ。 病気でこの街を去らなきゃいけないって知って、どの街へ行ってもいい、君に生きてて欲しいと思ったんだ。 「わたし、頑張ったんだよ。流星くんが七夕まつりで会おうって言ってくれたから」 華奢で細い体。 たくさんたくさん頑張ったんだろう。 抱き締めきれなくて、もっともっと抱き締めたくて腕に力をいれた。 今夜、この一瞬でいい。 君に会えたキセキ。七夕の奇跡。 「流星くんは……いつも温かかったね。うわべじゃなくて心が。こんな風に」 背中に腕が回されて、君が目を潤ませ頬を擦り寄せた。 あの時と同じ優しい香りがする。 片時だって忘れられなかった。 子供の恋だと笑われようとも。 君に会えた。 5年前、あの夜に言えなかった想いをすべて伝えるよ。 ずっとずっと好きだったんだ。 「もうどこにも行かせない……モカ、二度と離さない」 最後の大輪の花 夜空の星たちがふたりを照らしていた─── 【完】
モカ
(´;ω;`)素敵✨ 彼女、彼氏と言わず皆さん各々が好きな方(大切な方)達と幸せに過ごせてますように🙇雨であろうと、皆さんの心の天の川が輝いていますように🎋 何か壮大になっちまったぃ(照•テへ😋)
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@りかりー:モカさん、お星さま応援ありがとうございます。 お礼にミニ話をプレゼント! 『七夕の夜に』 『5年後の夜に、この場所で』 そう約束したのは高校2年の夏。 七夕まつりの夜に、浴衣姿の君とふたり高台から天の川を見上げていた。 淡い恋心。 君を忘れられないまま、俺は大学4年になった。 ※※※ 「ねえ、流星。花絵たちが今夜の七夕まつり一緒に行かないかって」 ぼんやりと空を眺め、名前を呼ばれて振り返った。 「行かない」 「もう!そんな冷たい態度だったらいつまで経っても彼女できないからね!」 そう言って、幼馴染みは頬を膨らませた。 5年前の俺はメガネにボサボサ頭の根暗野郎だった。 中身は5年前と変わってないのに、コンタクトにした途端に周りの態度が変わった。 「別にいい。モテたいとも思わないし」 答えた俺に呆れ顔して幼馴染みは去っていった。 ※※※ 『流星くんは、みんなにも花にも優しいのわたし知ってるよ』 「優しくない。俺は」 『ううん、優しいよ。花壇で踏まれて折れた花を支えつけてあげてたでしょう?』 君の素直な声、笑顔も真っ直ぐで、俺の心にいつの間にか花のように咲いていた。 高校に入ってから同じクラスになった君。 誰にでも好かれる君はいつもみんなの輪の中にいた。 『わたしね、もうすぐみんなとお別れしなきゃならないんだ』 どうして? 『病気なの。この小さな町じゃ治療できないから引っ越すって』 病気……? 君は膝を抱えて小さく震えてた。 それを君は正直に打ち明けてくれた。 「いつ……?」 『七夕まつりの後に。……わたしみんなと離れたくないのに』 ポロポロとこぼれる涙が、君を引き寄せた俺を濡らした。 七夕まつりの夜が君に会える最後だと知った。 言わずにはいられなかった。 「七夕まつり、俺と一緒に行こう」 ※※※ 提灯の灯りの下、藍染め牡丹の浴衣の君はとても可愛いかった。 口下手で何も言えないでいる俺に君はくすくす笑った。 『よかった。似合ってるんだ』 出店を覗き、ふたりで食べ歩く。 いつの間にか手を繋いで、出店を抜けて街を見下ろす高台まで来てた。 花火がふたりが過ごす最後の時間。 赤や黄色の大輪の花が散ってく中で、生まれて初めてのキスをした。 『5年後、この場所で』 あれから5年。 君は一度もこの街に姿を現さなかった───
モカ
ただただ感謝✨🎋✨ りかりーさん、その他読者さんにとって少しでも、心穏やかな七夕となりますように。
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構想のヒントになれば こりゃ嬉しい( ´艸`) 密かに楽しみながら待ってます😺
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七夕近いから••• かぐや的な? でなくても••• お月様とか•••🤔 竹林••• 湖••• あ•••何か感覚違ったら 流して下さいな
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@りかりー:3枚目 彼女と一也と見合せる? 聞いた瞬間に頭が真っ白になった。 今、彼女がはにかみながらも楽しそうに話しているのが一也だ。 紹介? そんなことをしたら付き合うに決まってる。 俺の紹介なら、奏の仲間ならば断れるわけがない。それくらいわかる。 「なあ、帯刀、どう思う?」 奏が笑いながらも本気顔で問う。 「……いいんじゃないか?」 「ふーん、わかった。ならこっちで段取りはする」 戸惑う俺に、奏はやけにつまらなそうに呟いた。 その一週間後。 彼女は眉を下げて心細そうに俺を見上げた。 一也と初めての公認デートだ。 彼女の頭を撫でてやりながら声を掛けた。 「泊まるなら、連絡くらい入れろよ」 「と、泊まりだなんて、そんな」 彼女は慌てて首と両手を振り、迎えに来た一也の車に乗ると出掛けて行った。 日が暮れる頃になって、奏が酒を片手にふらりと訪ねて来た。 「あの子、今頃は一也と食事かな?」 「さあな」 「海に行くと言ってたからな。眺めのいいホテルを予約してやった」 「……は?」 「当然だろう?付き合ってるなら」 なんてこった!泊まりだと!? 酔いなんて吹っ飛んだ。 立ち上がるとテーブルにあった車のKeyを掴んだ。 「間に合えばいいけどな。ほらよ」 奏がスマホを投げて寄越した。 わけもわからず、いても立ってもいられない。 車を飛ばし海へと向かう。スマホ画面にはホテルの予約が記されていた。 気づいたんだ。 失えないと。おまえを誰にもとられたくない。誰にも触れられたくないと! 「モカっ!!」 正面に車をなげて駆け込み、最上階で食事をしていた彼女の腕を掴んで連れ出した。 「帯刀、さん?」 無我夢中で抱き締めた。 「やっと気づいたんだ。俺はおまえを最初から。俺を助けてくれたあの日から」 ───好きだったんだ 【完】 「一也、おまえをダシにして悪かったな」 こうなることは初めからわかってたと、奏は酒杯を傾けながらひとり笑った。
モカ
これは寝る前にまたまったりしながら 読み返し決定事項🙋 (*・ω・人・ω・*)
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ちょっと早いお中元て事で😺
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@りかりー:毎日応援ありがとうございます。 お礼にミニ話をプレゼント! 『若恋』初恋 降りしきる雨の中、 「帯刀、おまえいつか女にササレるぞ」 俺は、大神奏から呆れ顔で言われてたことを思い出していた。 遊びに遊んだ、自業自得か。 「それにしても、くそっ、いってぇな」 腹を押さえて歩き続け、痛みが増してすぐそばの塀に寄りかかった。 「あのっ、大丈夫ですか?」 降ってくる声に目を開けると、開いた傘を俺に差し出すエプロン姿の若い女がいた。 目の前はオンボロアパート。そこの住人らしかった。 「少し休めば大丈夫だ」 「あの、でも、それ、ケガして」 彼女が俺の腹を見て顔を青くした。 人を呼ばれても困る。 立ち上がり歩きだそうとしたが、体が言うことを効かない。めまいまでしてきた。 「わっ、どうしよ。あのっ!」 慌てる彼女を前に、俺は意識を失った。 ※※※ 「気がついた、よかった!」 消毒薬の匂い……ここはどこだ? やけに古くさい部屋で俺は目を覚ました。 どうやら、傷の手当てをしてくれたらしい。 腹に触ると包帯が巻かれていた。 「悪いな、迷惑かけて」 「いいの、困った時はお互い様だから」 彼女は柔らかく笑った。 あいつらは帰らない俺を心配してるだろうが、ここには呼びつけたくなかった。 彼女の言うように、少し動けるようになったら出ていこう。 そう思って目を閉じた。 毎日、傷口を消毒し換えられる包帯。 俺に何があったのか聞かない。それも心地よくて甘えていた。 あいつらには無事だとだけ返し、しばらく放っておくように指示を出した。 ある日、アパートの前でガラの悪い声が聞こえ、俺が戸口で怯える彼女の隣に立つと、男は姿を消した。 「悪い男にでも引っ掛かったか?」 「そうじゃないの……だけど」 言葉を濁す彼女には何か事情があるんだろう。 そして、2週間後。 俺は迎えに来たあいつらの前で、 「困ったことがあったら俺を頼ってこい」 と、胸元から外したものを握らせた。 「これ……」 「俺は大神組の帯刀。……助けてくれた恩は忘れない」 彼女は寂しそうにくちびるを噛んだ。 けれども、すぐに顔を上げて笑顔を見せてくれた。とても優しい笑顔だった。 そして、一年後。 俺を助けてくれた彼女が、龍神会の『競り』にかけられることを知った。 「どうして、モカが……」 2枚目につづく
モカ
朝から有難う御座います(^人^) 素敵な贈り物🎁✨🙇
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マジですか!?ナンテコッタイパンナコッタ(*・ω・人・ω・*)
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良い一日になりそう•••😋
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@りかりー:りかりーと申します。 こんばんは! 毎日たくさんのお星さまありがとうございます(*´ω`*) お礼にミニ話をプレゼントφ(゜゜)ノ゜ いつも本当に感謝です! 黒豹の恋(後編) 転入してからしばらくして。 廊下を歩いてたら、「ちょっと待て。おまえ、強い気配がしてる」と、有王先輩に顔を覗き込まれた。 「この気配、あやかしに取り憑かれているのか。かなり、ヤバそうだな。すぐに祓わないと……これを見ろ」 有無を言わせず先輩の出した紙切れを見せられた瞬間、体に力が入らなくなって意識が途切れた。 ※※※ 気がつくと、大きな屋敷の庭に座らされ、有王先輩が護摩を焚き呪を唱えていた。 「ここは……?」 「俺の家だ。いいか、見てろ。おまえに憑いているモノを引き摺り出す」 そう言って、唱えた呪の炎の中から現れたのは、漆黒のしなやかな体を持つ獣だった。 護摩焚きの前に、悶え苦しみ転がり出る。 その姿が、転がりながら黒豹へ、お兄ちゃんの姿へと変わってく。 「見ろ、正体はあやかしだ」 有王先輩に現実を突きつけられ、驚きでお兄ちゃんが伸ばした手をつかむことができなかった。 そして、我に返った時には、黒い獣もお兄ちゃんの姿も消えて、ひとりぼっちに戻っていた。 「これでいい。あやかしは消えた」 「そんな……」 ※※※ あれから、夢に見るのは、会いたくてたまらない人のこと。 お兄ちゃんだった人は、あのあやかしは、本当に消えてしまったの? 月のない夜、ぼんやりと座り込んでいたら、窓辺に一瞬だけ黒い獣の姿が見えた。 「待って!」 あやかしでもかまわない。お兄ちゃんでなくてもいい。 わたしの願いを叶えてくれたのは、あなただから。 「置いて行かないで!わたしも連れてって!」 背を向けた黒豹にしがみついた。 「……きっと後悔する、それでも?」 絶対に後悔しない。 「一緒に生きていきたいのは、あなただとわかったから」 「……モカ、我についてくるならもう逃がしてやれない。それでも?」 「それでもいい。どこへでも連れてって」 黒い獣から人の姿になってわたしを抱き締めた。 「ああ、どこまでも一緒に行こう」 完
モカ
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@りかりー:りかりーと申します。 こんばんは! 毎日たくさんのお星さまありがとうございます(*´ω`*) お礼にミニ話をプレゼントφ(゜゜)ノ゜ いつも本当に感謝です! 黒豹の恋(後編) 転入してからしばらくして。 廊下を歩いてたら、「ちょっと待て。おまえ、強い気配がしてる」と、有王先輩に顔を覗き込まれた。 「この気配、あやかしに取り憑かれているのか。かなり、ヤバそうだな。すぐに祓わないと……これを見ろ」 有無を言わせず先輩の出した紙切れを見せられた瞬間、体に力が入らなくなって意識が途切れた。 ※※※ 気がつくと、大きな屋敷の庭に座らされ、有王先輩が護摩を焚き呪を唱えていた。 「ここは……?」 「俺の家だ。いいか、見てろ。おまえに憑いているモノを引き摺り出す」 そう言って、唱えた呪の炎の中から現れたのは、漆黒のしなやかな体を持つ獣だった。 護摩焚きの前に、悶え苦しみ転がり出る。 その姿が、転がりながら黒豹へ、お兄ちゃんの姿へと変わってく。 「見ろ、正体はあやかしだ」 有王先輩に現実を突きつけられ、驚きでお兄ちゃんが伸ばした手をつかむことができなかった。 そして、我に返った時には、黒い獣もお兄ちゃんの姿も消えて、ひとりぼっちに戻っていた。 「これでいい。あやかしは消えた」 「そんな……」 ※※※ あれから、夢に見るのは、会いたくてたまらない人のこと。 お兄ちゃんだった人は、あのあやかしは、本当に消えてしまったの? 月のない夜、ぼんやりと座り込んでいたら、窓辺に一瞬だけ黒い獣の姿が見えた。 「待って!」 あやかしでもかまわない。お兄ちゃんでなくてもいい。 わたしの願いを叶えてくれたのは、あなただから。 「置いて行かないで!わたしも連れてって!」 背を向けた黒豹にしがみついた。 「……きっと後悔する、それでも?」 絶対に後悔しない。 「一緒に生きていきたいのは、あなただとわかったから」 「……モカ、我についてくるならもう逃がしてやれない。それでも?」 「それでもいい。どこへでも連れてって」 黒い獣から人の姿になってわたしを抱き締めた。 「ああ、どこまでも一緒に行こう」 完
モカ
何て素敵なお年玉❤ありがとう御座います(^人^)
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@りかりー:2枚目です。 どうでしょうか? 感謝を込めて送ります(*´∇`*) 『龍神さまの溺愛』続き ※※※ そっと目を開けると、柔らかくて温かい光が全身を包んでいた。 気づくと背中の痛みもいつの間にか消えていた。 「龍神、さま……?」 九尾の狐も鬼の頭領、そして孝太も。 みんながわたしの顔を覗き込んでいた。 「遅いぞ。やっと来たか」 龍神さまの元に戻ってこれた。 みんなのいるところへと帰ってこれた。 「ただいま、……龍神さま。みんな」 泣きたいほど嬉しくて龍神さま、みんなを抱き締めた。 わたしの命を繋いでくれたみんなの思いが体の中で温かく光ってる。 「……龍神さま、少し苦しいです。そんなに強く抱き締めなくても」 わたしの龍神さまは力が強い。 「我慢しろ、……もう少しだけだ」 掠れた声。涙声だ。 本当はわかってる。 龍神さまもみんなも無茶なほどの力を使ってわたしを助けてくれたってこと。 それだけ龍神さまはわたしを失いたくないと思ってくれたってこと。 不器用な龍神さまが誰よりも愛しすぎる。 「さてと、俺は彼女に会いに行ってこようかな。龍を見てたらなんだか悔しくなった」 「え?」 「俺も嫁さんを探しに行こ。どこにいるのかな、俺のマイハニーは。龍、じゃあな」 「えっ?えっ?」 「おっと、孝太も来い。俺がいい女を紹介してやるから」 「えっ?えっ?えっ?」 突然、孝太を引きずるようにしてあやかしたちの姿は消えて行った。 残されたのはわたしたちふたり。 龍神さまはゆっくりと顔をあげてわたしを見つめた。 琥珀の目がとてもきれい。 「……おまえを誰にも渡したくない、好きだ」 その瞳にわたしが映ってる。 「死にかけた俺を救ってくれたあの時からずっと。……もう、待てない」 触れるくちびる。 甘く約束の時を結ぶ。 「今夜、俺の花嫁になってくれるか?」 真っ直ぐに伝えられた心に、わたしは微笑んで頷いた。 「大好きです、龍神さま」 【完】
モカ
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@りかりー:モカさん、いつも応援ありがとうございます!とっても嬉しいです。 お礼にミニ話をプレゼント(*´ω`*) 『龍神さまの溺愛』 あやかしや神様が視えるわたしが拾ってきたのは、人間の開発によって住み処となる川を埋められ弱っていた龍神さまでした。 おばあちゃん家の裏庭に続く、湧き水の出る小さな名もない川にぐったりした龍神さまを放したのが十年前。 そして、現在は─── 「俺の嫁にそれ以上近づくな。いくら幼馴染みと言えど、……おい、わざとくっつくなっ!」 龍神さまは大変ヤキモチ妬きである。 幼馴染みの「視える」孝太と一緒にいるだけで、大空を飛んできては離れろと風に身を泳がせ威嚇している。 孝太とはただの幼馴染みなのに。 龍神さまはわたしが車の事故に遭った時に、大切な龍珠を手離してまで命を助けてくれた。 その龍珠はなんとわたしの体の中にある。 そんなこんなで、龍神さまはわたしから目が離せないらしい。 お昼、学校の中庭で空を見上げてたら、龍神さまが人の姿をして現れた。 白衣を着て見目麗しすぎる教師に。……ほう。 「さっき階段で派手にコケてたな。その傷か」 擦りむいたその手を龍神さまがつかむと口元に持ってく。 傷を直してくれてただけなのに顔が熱くなる。 だけど、次の瞬間に、 「妖狐の……九尾の狐の気配がする」 振り向くと同時に拳を突き合わせたのは、白い九本の尾を持つ妖狐の化けた先生だった。 「残念。龍神を倒せば、こいつは俺のものになるのにな」 「誰がやるか。神たる俺の花嫁だぞ」 そこにもうひとり。 「俺を忘れてもらったら困るな。おまえは俺を選ぶだろ?」 あやかしの鬼、それも次期鬼の頭領になる鬼。 後ろからぐいっと顎を引かれて顔を近づけられた。 キスされそうになって、龍神さまは慌ててわたしを懐に閉じ込める。 「触るな」 美形すぎるあやかしふたりを琥珀の瞳で睨む。 龍神さまはわからないのだ。 龍珠がわたしの体の中にあるからそれが愛情だと勘違いしているだけ。 龍神さまを失いたくないわたしは龍珠を返すと言えないまま…… 「いつになったらおまえは俺に心をくれる?いつまで待てばいい?」 龍神さまの切ない声音にわたしもせつなくなる。 と、龍神さまの顔を見上げた瞬間。 ドスッ、 背中に衝撃を受け焼けつく痛みが襲った。 「モカっ!」 後編へ続く
モカ
三つ巴?いや四巴?いーわぁ🙆❤💕さいきん引っ越しててんやわんやなので•••染みる•••(´pωq`)
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@桜瀬ひな:【完結】あの夏のつづき https://estar.jp/novels/23973092 しました~。 書き始めたのいつだろう? もう思い出せないくらい昔から書いてたお話。 本日完結いたしました。 本当に長い間、お付き合いくださりありがとうございました。 皆様からのコメントを読んで、うるうるしてるひなです(笑) いや、笑い事じゃなく、マジで。 中には「自分の家族が増えたみたいです」なんてコメントまで! 本当に、彼らを愛してくれてありがとう。 あたしなんて孫が生まれた気分だよ~(笑) 今年は本当に災害が多い年で、今も台風が去ったはずなのに、こんな広島の方でも吹き返しがひどいです。 小学校も中学校もお休みなので、あたしもお休みです。 これも何かの縁だろうと、完結してみました。 少しでも、皆様の心に残りますように。 彼らはいつでもここ(エブリスタ)にいますから、会いに来てやってください。 一度は書籍化したものの、中途で絶版という悲しい結果に(ノД`)・゜・。 そんなお話ですが、それでもこの作品を好きだと言ってくれる読者様に感謝です。 あなたたちが読んでくれるから、最後まで書くことが出来ました。 本当にありがとう。 最上級の愛をこめて。 台風、過ぎ去りましたが皆様、大丈夫ですか? どのニュースを見ても、皆様、素早い対応で避難され、素晴らしいと思います。 「こんなに対策したのに、なにも無かったね」 と、笑えれば大成功です。 それでは、またほかの作品で皆様にお会いしたいです。 20200907 ひな
モカ
遂に•••とうとう•••終わってしまいました•••有難う御座います。ランドさんの時から読ませて頂いて•••。『蝶は~』が、ヒロヒナの前世での話と、思っていた私(笑)本当に本当にお疲れ様でした。時々で良いので、ヒロヒナの子育て風景等々垣間見れると良いなぁ•••でもでも•••このまま、色々思い描くだけがいいのかな•••と、何とももどかしい気持も抱えております(笑) でもやっぱり読みたいです(笑) とにかく、有難う御座います。そしてお疲れ様でした(*´ω`*)
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@りかりー:モカさん、いつも応援ありがとう!お礼にミニ話をプレゼント(*´ω`*) 16歳の狼花嫁 わたしが高校へ入学するまでは10歳年の離れたお兄ちゃんはとても優しかった。 亡くなったお父さんお母さんの代わりにいつも見守ってくれて、どんな小さな話しでも夜通し聞いてくれてた。 「モカ、俺は先に行ってるからな。授業に遅れないように来いよ」 Yシャツにネクタイを締めながら冷たい声。 最近はわたしと目を合わせてもくれない。 お兄ちゃんとわたしは本当は血が繋がってない。 本当の妹じゃないから、だから、嫌いになったの?邪魔になったの? 「琥珀センセ、待ってよぉ」 お兄ちゃんを呼ぶ女子生徒の声に振り返ると、長身で白衣を着てるお兄ちゃんがいた。 遠くからでもわかる。誰よりもカッコよくていつもみんなに囲まれてる。 「いい加減、兄貴ばかり追いかけるのはやめろよな」 え? 肩越しに振り返ったわたしに同じクラスの芝くんの腕が伸びて髪をつかまれた。 引っ張られてくちびるに何かが触れた、まさか。 それを遠くでお兄ちゃんに見られた。 くちびるを手で塞ぐけどもう遅い。 思わずその場から逃げ出した。 芝くんが何か言ってたけどそれどころじゃなかった。 くちびるに……そんな! 家に帰ってベッドで踞って何度も拭ったけど芝くんに触れた事実は消えなかった。 どれくらい時間が過ぎたのか、 バチン 突然音がして部屋の中が真っ暗になった。 直後、窓から風が吹いたと思ったら、大きな何かにベッドへと押し倒されていた。 ガルルル 月明かりに揺れるカーテンの隙間から見えたのは、わたしの両肩を押さえ込んだ大きな前足。 鋭く光る蒼銀の瞳。 荒々しく放たれる息。 今にも喉に食らいつきそう…… 遥かに大きく怒れる狼。 狼はわたしを見下ろして荒い息を吐いた。 喉笛を噛み千切りそうな牙の下からうなり声が聞こえた。 恐怖に、きゅっ、目を閉じた時、狼は唸るのをやめた。 そっと目を開けると、狼はわたしの両肩から前肢を退けて、眼尻に浮かんでた涙を舐めた。 「慰めて……くれてるの?」 キスはお兄ちゃんとしたかった。 狼はまるで慰めてくれるかのように顔を寄せた。 ふわりと暖かい毛並みが頬に触れる。 優しく何度も舐められてるうちにいつの間にか眠りに落ちていた。 あなたは……誰? 2枚目に続く
モカ
ありがとう(^人^)❤
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@りかりー:つづき 「やっぱり川の水は冷たいよな」 声にハッとして振り向くと、高ちゃんが濡れたYシャツを脱いで絞ってた。その脇腹には何針か縫った傷痕が。 高ちゃんにも傷がある…… その後ろにも同じようにYシャツを脱いでた拳ちゃんの腕にも縫い傷。 そして、イケメン直人には手の甲に傷痕が。 「……どうした?」 高ちゃんの怪訝そうな声にハッとして征四郎から借りた上着を握りしめた。 今、何かを思い出しかけた…… なんだろう?胸がキュンとなるような、切ないような何かに包まれた。 だけどすぐに思い出しかけたものは吹いた風に消えてった。 「川の水でずぶ濡れになっちゃったね。ジャージに早く着替えないと風邪ひいちゃう」 高ちゃんは横を通りすぎようとしたわたしの腕をつかんだ。 「それ、征四郎の上着だろ?俺のを貸してやるから、脱げ」 「な、なんで?」 「好きな女が他の男の上着を羽織ってるのを見て面白いわけない。いつまでも幼なじみのままなんて俺は嫌だ。いい加減に気づけよ。俺はおまえが好きなんだ」 え?……高、ちゃん? 高ちゃんを見上げる。 驚いた。 高ちゃんはいつだって女の子に囲まれて、それなりに付き合ってたはずだったから。 「頼むから俺を見ろよ」 腕の力が強くなる。 征四郎の上着を脱げってそう目が言ってた。 「高弘、抜け駆けなしって約束だったろが。おまえがその気なら俺だって考えがあるからな」 「なんだよ、みんなして。だったら僕だって遠慮しない」 クールで武道派の拳ちゃんに、イケメンで騒がれてる直人。ふたりも近寄ってきた。 「もうわかったよな?俺たちはおまえが欲しい。だからもう遠慮はしない」 衝撃の告白にわたしは頭の中が真っ白になった───
モカ
いつも(^人^)ありがとうです
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@りかりー:『白虎と過保護な幼なじみ』の別バージョンです(*´∀`) 「モカ、ちゃんとベッドに入ってろ。熱が高いんだからな」 幼なじみの慶ちゃんは、わたしを抱き上げてシーツの中に押し込んだ。 「ただの風邪なのに」 「そのただの風邪でよく寝込んでるのは誰だよ。俺がいないと倒れてるだろうが」 慶ちゃんは過保護すぎる。 隣の家に住んでるわたしを妹のように可愛がって、熱でも出すとこの有り様。 「暖かくして寝てろ。おやすみ」 頭をポンポンとすると帰ってく。 ある日、わたしは道で踞っていた白い縞模様の犬を連れ帰って手当てした。 「これ、犬なんかじゃないぞ。たぶん」 慶ちゃんは名前をつけた芝虎(縞模様が虎に似てた)の首根っこをつまみ上げた。 それからしばらくした学校帰り道。 後ろから羽交い締めにされ無理やりに草木の中に引き摺りこまれた。 「や、助けてっ……むぐっ」 押さえつけられたわたしを、 ガルルル 大きな白いものが跳んできて目の前の男をひと噛みして助けてくれた。 「俺が助けに来なかったらヤられてたぞ」 驚くわたしの前で大きくなった芝虎はどうみても人間の青年の姿に変わってく。 月に照らされた姿は芝虎と同じ…… 「見てるだけなのはやめた」 獣の眼差しに見据えられ、わたしの意識はそこで途切れた─── ※※※ 「ウソ……だろ?」 目が覚めた時、慶ちゃんが部屋のドアの前で、こぼれるばかりに目を見開いていた。 「おまえっ!何をした!?」 慶ちゃんは駆け寄ると芝虎からわたしを引き剥がして後ろに庇った。 慶ちゃんに青年の素性を話すと不機嫌な顔をされた。 「芝虎、くっつきすぎだ、離れろよ」 「やだね。こいつは俺のだ」 芝虎と慶ちゃんはわたしを挟んで言い合いしてる。 慶ちゃん、もしかしてわたしのこと……? 「ああ、好きだよ。好きに決まってるだろ。ずっと前から」 耳を赤くする慶ちゃんの思いがけない告白に胸の中が熱くなる。わたしだけが片思いだって思ってたのに。 「誰が好きでもない女の世話を焼くんだよ」 慶ちゃんが芝虎からわたしを奪い取り鼻を鳴らした。 大好きな慶ちゃん。いつだってわたしの特別だった。 「わたしも、す」 好きと言いかけて、くちびるは慶ちゃんのそれに塞がれた。 「いつか、おまえの大事なものもらうからな」 完
モカ
良い夢見れそうです( ´艸`) (^人^)です
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@りかりー:いつも応援ありがとう! お礼にミニ話をプレゼントφ(゜゜)ノ゜ 『白虎と過保護な幼なじみ』 「モカ、ちゃんとベッドに入ってろ。熱が高いんだから」 幼なじみの慶ちゃんはわたしを抱き上げてシーツの中に押しこんだ。 「慶ちゃんは過保護だよね、ただの風邪なのに」 「いいから寝ろ」 慶ちゃんは過保護すぎる。 「ちゃんと暖かくして寝てろよ。おやすみ」 頭をポンポンとすると帰ってった。 ある日、道で弱ってた犬を拾って家に連れ帰って手当てした。 「これ、犬なんかじゃないぞ。たぶん」 慶ちゃんは名前をつけた芝虎(縞模様が虎に似てた)の首根っこをつまみ上げた。 そうして、一緒に過ごして。 学校からの帰り道歩いていたら無理やりに草木の中に引き摺りこまれた。 「や、助けてっ……むぐっ」 押さえつけられたわたしを、ガルルル 大きな白いものが跳んできて目の前の男をひと噛みして助けてくれた。 みると、大きな白いものは芝虎とそっくりで……? 「俺が助けに来なかったらヤられてたぞ。わかってんのかよ」 驚くわたしの前で大きくなった芝虎はどうみても人間の青年の姿に変わってく。 月に照らされた姿は、短い黒髪に青い瞳。芝虎と同じ…… 「俺はもう我慢しない。見守ってるだけなのもやめた。他の男のものになど絶対させないからな。覚えとけ」 くらりとする眼差しに見据えられ、わたしの意識は途切れた─── 「ウソ……だろ?」 隣の家の慶ちゃんが部屋のドアの前で、こぼれるばかりに目を見開いていた。 「慶一郎、おまえこいつが好きだよな。だが、やらん。こいつは俺のものだ」 芝虎は当たり前のように言って、わたしの頬を舐めた。 「いいか、俺はこいつと毎日一緒に寝てる仲なんだ。邪魔するな」 「それはおまえが小さな犬だったから抱いて寝てただけだろ。芝虎、離れろよっ」 白虎から変化して人間の姿になってはふたりでわたしを挟んで言い合いしてる。 慶ちゃんはもしかしてわたしのこと……? 「ああ、好きだよ。好きに決まってるだろ。ずっとまえから」 思いがけない告白に驚いた……けれど、わたしは。 「さわるな、俺の女に。慶一郎の匂いがつく」 そう言って触れられたところを芝虎が舐める それだけで顔が熱くなってくる。 「絶対に逃がさない。死ぬまでおまえは俺のものだからな」 完
モカ
朝から気分が上がりますな( ´艸`)よし!イッチョガンバリマス(^_^)ゞ
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