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河内はろんさん

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自己紹介

私が最も尊敬する彼女は、自分の不運を怒ったり嘆いたりせず、柔軟に強かに全てを受け入れた。そういう人間に私はなりたい。


*芽生え包み・羽ばたかせよう*集え!我ら自サクヒン戦隊イベントに参加
2016年7月1日~7月31日[リンク]

NBAさんより「季驤(キジョウ)」というあざなをいただきました。
ありがとうございました!

地域:神奈川県

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河内はろん
河内はろんさん
【作品】ミルクについてのレビュー

ネタバレ

「ミルク」

ますは、妄想コンテスト「白」優秀作品選出、おめでとうございます!



主人公修二の部屋や、アパートの排他的な様子が目に浮かび、ついでに、悪臭も漂って来るほどの圧倒的な描写に心を奪われました。

修二の心情が闇の中に落ちていくたびに、読者も同じ思いにかられます。

『いつまでこんなまねをすれば気が済むのか』
『自分はどうしようもないダメな奴だ』

修二が自分を「恥ずかしい」と感じ、罪悪感を持ち続けている苦しさ。
その罪悪感や現実を、「見るわけにはいかない」「見るべきではない」と逃げ続ける現状を。
どん底の味をとても丁寧に描かれている作品だなぁ、と改めて感じました。

そして、中盤から修二の心情は大きな海のように、満ちたりひいたりします。
青年に新聞紙をかけた修二は、きっとても久しぶりに誰かのために何かをしたのではないか、と思うのです。
彼の心の潮は今までにない程に満ちているように感じられ、コンビニで自虐的になったことで、潮は引き、青年に再会したところで、今度はさっきよりも満ちていった。
だからこそ、彼は素直に財布の件を告白できたのではないかと、思いました。

こうして満ちた心の潮は、終盤に向けて、彼のキャパシティー以上に満ちたのではないでしょうか。
修二は戸惑いながらも『背負うべき業』から逃げずに、今度は「見る」と。いや、「見るべき」だと思い始めた。

彼は何を見るでしょうか。
そして何を確かめ、何を知ったでしょうか。

それは彼自身にしかわかりません。
ですが、読者はきっかけとなった「ミルク」が彼の胃に優しく膜を作ってくれるのだろうなぁ、と。
それだけは、なんとなくわかるのです。

以前も大好きな作品でしたが、もっと大好きな作品になりました。
素晴らしい作品に出会えたこと、作者様に大感謝です!

ありがとうございました!

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2019/02/13 18:53
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