このページのリンクアドレス

エブリスタ
葉桜のとき

小説 ミステリー

あめ工房

葉桜のとき

あめ

(19)

あなたは誰ですか。

完結

12ページ

更新:2017/03/07

説明

あなたは誰ですか。

妄想コンテスト「桜」
佳作をいただきました。
ありがとうございます。

この作品のタグ

作品レビュー

柳瀬奏風@Yanase-Kanata
柳瀬奏風@Yanase-Kanataさん
【作品】あめ工房についてのレビュー

ネタバレ

――桜の花弁が地面に敷き詰められて、街灯に照らされ、淡く浮かび上がるピンク色の道。足を踏み入れると、私達の靴の底には、何枚かの花弁がついてくる――

(本文より抜粋)

初めまして。やなせかなたと申します。……実は桜妄想コンテストで、このお話を
読んでおり、桜のあの散る切なさや、時間を超えての不思議な流れに魅了されておりました。今、改めて参加して戴き、じっくりと読んで、感慨深さを味わっているところです。

桜に秘められた、愛。
あの三人が誰か、というよりも、その妻の思い出を壊さないように接する夫こそ、
葉桜の君とお呼びしたいなと。

三人の誰かなのかとか、そういう価値観が全くなく、純粋培養した桜の恋愛物語で
ございました。不思議な文体は、まさに春現。
桜や春は人の心を遷すと言います。春の愛の虚ろや移ろい、秘められた美しさを感じました。

もちろん、イベント承認させて戴きました。
13KIDさんからお聞きになられたとのことですね(^^)v

素敵な彩りをありがとうございました。

※冒頭は、やなせルールで、作品抜粋をキャッチコピーとして紹介しております。
このコメが目に触れた人に、いち早く紹介作品を知って戴くためです(*^_^*)
ご挨拶が後になりましたが、ご了承ください。

このたびはありがとうございました。

もっと見る

2017/04/09 18:57
コメント(1)
津木野 由芽
津木野 由芽さん
【作品】あめ工房についてのレビュー

 あなたは誰ですか。

 わたしが満開の桜のとき、出逢ったひとですか。あなたの記憶は散ることなく、はげしい雨のような悲しみに打たれても、つよい風の掌のひらにもまれても、あなたにむかって色づいたわたしの花びらは消えることなく胸のなかに息づいていた。想い出はいつだって不純物ね。うつくしくてやさしかったものだけが鮮明に、「あのころ」としてわたしのなかに残る。綻ばなかった蕾も、咲かなかった花も、美しい桜のように。春という季節に、少女時代を捧げた季節に、わたしはさかのぼってゆく。

 あなたは誰ですか。

 いつもやさしい手で、あたたかい目で、わたしの心を撫でてくれるあなたは。

 記憶のかなたに眠る「かつて」はたしかに美しくて切ない。それはけっして《わたし》を裏切ることはないから。けれども大切なものはいつだって「いま」にあり、大切なひとは現在にいる。そのことを忘れたくないと、そう思わせられる作品でした。そして「愛」とはこういうものなのかもしれないとも読後の余韻のなかで感じました。素敵なお話を、ありがとうございました。

もっと見る

2017/03/28 20:21
コメント(3)

あめさんのその他の作品

この作品が入っているマイリスト

この作品の参加イベント