左沢奏

エブリスタで200ページを超える完結作品を読了したのは、聖さんの作品が今回初めてです。 コンテストの最終候補にノミネートされていなければ、こちらの素敵な作品とは出会っていなかったと思います。それでいて、最終候補に残る作品は、一体どんな作風なんだろうか? という興味本位で覗いて見たところ、もう、純粋に続きが気になってしまい、気がつけば最後まで読んでいました。 僕は丁度、フロッピーやカセットテープ世代(終わりの方ですが)だったので、読んでいてとても懐かしい気持ちになりました。故に、ティーンよりも大人向けな作品かな?とも感じました。そこのギャップをしっかりと補うために、あくまでも読み手を置いてけぼりにしないよう、丁寧な説明も施されていて、好感を持てました。幽霊というテーマを基に始まるギミックや、物語の展開、最後の〆方まで、流石でした。これ、本当に無料で読んでいいの?とさえ思います。素敵な作品、ありがとうございました。これからの活躍に応援しております…!
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 本当に素敵なレビューをありがとうございました。  もともと僕はライトノベルと一般小説の中間あたりを目指して書いておりますので、おっしゃるとおり、どの作品もティーンよりやや高めの年齢層が対象として相応しいのかもしれません(笑)  さらに、この作品の30年前を描いた「光風の伝言」に至っては、現年齢にして四十代後半、かつて平成元年に高校生であった方々を対象とし、とてもライトノベルの範疇には収められない作品。  これらをうまく纏められる、新たなカテゴリーの策定をお願いしたいものです。  「僕が恋した図書館の幽霊」は、その「光風の伝言」で描いた宮本歩の物語の、とても消化不良気味に終わった結末に新たな
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