座視できぬこと

聞き流せば済む話。しかし彼にはどうしてもそれができなかった。

との

9分 (5,206文字)

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あらすじ

ふと見上げると浅田が申し訳なさそうな顔をしていた。その顔を見た瞬間、春明の怒りは沸点に達した。許せぬ。 しかし彼の取った行動はあくまで紳士的だった。

目次 1エピソード

感想・レビュー 4

座視できぬ年代の「叫び」

 座視とは、側で見ていながら手出しをしようとせず関係しようとしないで黙って見ている事を示す言葉ですが、まずこの絶妙に思春期の主人公の性質を表す題名に「やられた」感。小説の題材と内容と世界観をズバっと捉
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いつの間にか忘れてしまったこと

小さな頃から大人に感じていた「違和感」。大人だから偉いの?大人ならそんな事しても許させるの? 私自身そんな風に思っては反抗心を抱いていましたが、大きくなり黙って大人に従う方が楽だと気づいてから、段々と
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感受性が高い少年期の心情が良くわかる

 自分が学生の時にも教師への不満があった。良き指導者のフリをして一々勘に障るような大人気ない教師……そういった者達から学ぶことは実際のところあまり無かった様に思う。  それでも皆、内申書が気になる
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