いないけれどいるけれどいない

 この世にあってこの世になく、この世になくてこの世にある。いないけれどいるけれどいない。それこそが化け物さ。

秋野きつ

5時間3分 (181,763文字)
 明治妖狐譚シリーズ新作です。和洋新旧入り乱れ、迷信と啓蒙がせめぎあう、そんな時代の物語をどうぞ。

45 1,995

あらすじ

 東の都が江戸とも東京とも呼ばれ、道行く人々の中には、散切り頭の洋装の者もあれば、まげ姿のあでな和装の者もあり。寂しい狐野を、幽霊機関車が走り抜けて行きます。  迷信と啓蒙が溶けあう明治の御代に、忘

シリーズタグ

感想・レビュー 0

感想・レビューはまだありません