その罪の名前は

盗まれた花言葉の詩集だけが、彼の気持ちを知っていた。

千國星燈

14分 (7,976文字)
アルバン・ヘルツ警部シリーズ、第3作目です。

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あらすじ

1889年2月。1月に起きたマイヤーリンク事件の衝撃と緊張が冷めない中でウィーン一の美男子と謳われたヴェルレンデン伯爵の息子オットーが亡くなった。彼は最近意中の女性に振られ、失意の果ての拳銃自殺と思わ

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目次 1エピソード

感想・レビュー 4

悲哀という名の花を添えて…

マイヤーリンク事件をスパイスとした、19世紀オーストリア貴族界の雰囲気を楽しめました。 名誉と家柄、プライドと愛。 時代の情事と悲哀な死に結びつく、花言葉の真相がよかったです。 作品に登場するクマツヅ
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げに罪深きは、過ぎたるほどの美貌……。

 読み始めて、怒涛のごとく行き交うカタカナたちに、これはいかんと居ずまいを正しました。慌ててメモを取りました。はい。伯爵とか、ついぞ私の作品には登場しません。おかげで、爵の字を覚えました。笑  ウィ
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花は時には人よりも雄弁に想いを語る

 読了いたしました。  冒険から、「これはもしや世界三大心中事件の一つでは?!」と期待が膨らみます。 歴史に残るあの事件を引き金に物語がどう進むのか・・・  伯爵家の子息が加わっていたサロンというのが
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