感想・レビュー一覧 4件

物語は作家の心という海から生まれてくる

あまりに素敵なお話で読み終えた次の日も読んでしまいました。 この作品は物語を書く動機の話をされているのだろうと思います。誰かの作った筋ではなく、自分の中にだけある筋が文章になっていくのだと。ただ美し
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過ぎてしまえばあっけない夏

タイトルの「逝け」の意味を噛み締めさせるラストシーンが印象的でした。 父を呑み込んだ後も姿を変えない大海のように、囚われていたものを手放したわたしもこの後は感傷を引き摺らず生きていくのでしょうか。 夏
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たった一文の深みが増していく物語

二年前に彼女が直面した事実を元に海に抱いたやるせなさ。それと対比してガラスやレモネードという言葉を用いて表現されるのは海の綺麗さと儚さにも似ています。"海"がもたらす二面性が見事に組みこまれた展開でし
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とある“小説”を探す主人公の、夏の海との別れ。

いつまでも心に引っかかったままの一文。 ずっと忘れずに残ってるのは、そこに傾ける想いがあるから。 誰かの放った言葉だったり、小説だったり、曲の歌詞だったり。 私の中にも、心に引っかかったまま離れな
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