受賞

夏よ共に逝け

もうすぐ、海が目立つ夏が来る。その一文で終わる小説を探している。

にね

9分 (4,912文字)

85 1,464

あらすじ

超・妄想コンテスト「ひと夏の思い出」応募作品です。 〜〜〜〜 表紙はかんたん表紙メーカー様

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目次 1エピソード

感想・レビュー 4

物語は作家の心という海から生まれてくる

あまりに素敵なお話で読み終えた次の日も読んでしまいました。 この作品は物語を書く動機の話をされているのだろうと思います。誰かの作った筋ではなく、自分の中にだけある筋が文章になっていくのだと。ただ美し
ネタバレあり
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過ぎてしまえばあっけない夏

タイトルの「逝け」の意味を噛み締めさせるラストシーンが印象的でした。 父を呑み込んだ後も姿を変えない大海のように、囚われていたものを手放したわたしもこの後は感傷を引き摺らず生きていくのでしょうか。 夏
ネタバレあり
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たった一文の深みが増していく物語

二年前に彼女が直面した事実を元に海に抱いたやるせなさ。それと対比してガラスやレモネードという言葉を用いて表現されるのは海の綺麗さと儚さにも似ています。"海"がもたらす二面性が見事に組みこまれた展開でし
ネタバレあり
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