彼誰奇譚

光と闇の狭間は、何もない灰色の世界――だった。

栗花落

49分 (29,336文字)

13 105

あらすじ

戦場にひっそり花が咲く。枯れた土地は戦場であり、国と国との境目だった。昼と夜とが争う中で、人知れず出会い、やがて変わっていく物語。

目次 1エピソード

感想・レビュー 1

端正な筆致で描く幻想譚。

徐々に明らかになっていく物語の細部に興味を惹かれながら、内容の悲しさに眉をひそめながら読みました。 戦場のなかにあってなおあたたかな触れあいの描写に心をほぐされたあと訪れる緊迫感のある戦闘描写に胸を