雨の記憶

雨の匂い、それは懐かしく胸を締め付ける

綿花音和

13分 (7,493文字)
妄想コンテスト「落としもの」への応募作品です。「落としもの」って戻ってこないとわかるととてつもなく落ち込みますね。

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あらすじ

主人公の兵藤は仕事に邁進してきた。思い出をかき消すように。 元々警戒心の強い兵藤だが、彼女と別れてから輪をかけて人付き合いを避けるようになる。 落としものをきっかけに、思い出される記憶はいつも雨の日。

感想・レビュー 1

雨が苦い記憶を洗っていく

山下さんに惚れそうです。この人も、とても優しい男性ですね。兵頭さんの心が、ほどけていく過程で「ああ、わかる。わかる、これ……」と何度か思いました。 これからの兵頭さんが少しでも、楽に生きられますように
ネタバレあり
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