似顔絵

舞台は昭和。「お絵描き」と「彼」を愛した私を待ち受ける、激流の時代。

石川

14分 (7,974文字)

7 231

あらすじ

 田舎の旅館の一人娘として生まれた私は、女将として生きていく道を親に押し付けられながら、画家になることを夢見ていた。  学校で虐げられていた私の唯一の理解者、俊夫と共に生きることを望む私だったが……。

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感想・レビュー 3

構成力の丁寧さ

文体がとても時代背景にあっていると思いました。 素朴で飾らない文体が戦時中のセピアな色合いに合っていてとっても素敵だと思います。 オチの持って行き方がとても読者を惹きつけると思いました。 最後に俊夫の
ネタバレあり
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やられた感があります。

物語の構成にまんまとはまりました。 チョッと前の現在→過去→現在の配置だと思うのですが、彼の死を連想させながら、最後まで生死を、生ならどのような生か(怪我してるのか等)本当に生きてるのかの疑念を抱かさ
ネタバレあり
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戦時中の青春ストーリー

いやー、以前、石川さんが「戦争ものを調べている」と仰っていたのですが、ここに生きてきた訳ですね! 昭和初期、戦時中の男女の青春物語を、とても綺麗に描かれていると思います。 全体的にセピア色した、ほろ苦
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